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香奈side

「sinAを左側に…」

(つまんないな~)

 私は松崎香奈。高校1年生。今は塾の数学の授業中。でもつまんないから先生の話なんて丸無視で窓の外を見ているの。外は雨が降っていて土曜の昼間だと言うのに薄暗い。

(あの日もこんな天気だったっけ?)

雨の日は嫌い。心がもやもやするし嫌なことを思い出すから。あの幼馴染みのことを…

「…崎、松崎!」

前を見ると先生がすごい顔でこちらを見ていた

(やばっ)

「よそ見する暇があるのならこの問題前で解いてもらおうか」

(あちゃーやらかしたわ。まぁ数学だしいいか!)

私は前に出て黒板に書いてあった問題を全部解いてやった。

「わー!さすがは松崎さん。僕でも解けなかったのに難なく解いちゃったよ」

「数学トップの杉野に言われても嬉しくないんだけど」

私と杉野は席が隣同士なため多少話す程度には仲がいい。まぁ元々幼馴染みってのもあるんだけどね。私には幼馴染みが二人いる。一人は杉野一樹、もう一人は1年前交通事故で死んだ水城翔。私は翔に言えなかったことがある…。翔戻って来てよ!伝えたかったことがあるんだから

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