彼女の半分は無機物。
「君は冷蔵庫の気持ちを知っているかい?」
彼女は突拍子も無いことをよく聞いてくる。
初めて彼女を見つけた時、僕は生命の無い筈の無機物に語りかけるあの瞳に自然に目が止まった。時が止まったように感じた。
あの瞳は僕に向くことは無いのだろう。
あの瞳は有機物、である僕に向くことは無いのだろう。
それでも見ていたいと、思わせる不思議な笑みをたたえていた。
彼女は突拍子も無いことをよく聞いてくる。
初めて彼女を見つけた時、僕は生命の無い筈の無機物に語りかけるあの瞳に自然に目が止まった。時が止まったように感じた。
あの瞳は僕に向くことは無いのだろう。
あの瞳は有機物、である僕に向くことは無いのだろう。
それでも見ていたいと、思わせる不思議な笑みをたたえていた。
プロローグ
2015/12/14 12:55