仲間集め
あの件の後、信はルームに戻り青波に
「今日はもう帰っていいぞ。明日仕事あるけど」
と言ってその日は解散となった。
帰宅後すぐベットに横になった。信はマンション住んでいる。母親は「あの日」を境に、この世から消え、父親は音信不通であるが毎月の生活費は振り込んでくれている。
(今日のこと、まだ信じらんねーや…)
あの時、心臓が思いっ切り何かに締め付けられるような感情になった。
(…あんな能力者は見たことなかったな…。能力は確か…【想像】とかなんとか。まぁ、考えても仕方ないか。やることやって、さっさと寝るか)
その日はいつもの就寝時間より2時間早い22時に寝た。
次の日の放課後、ルームに向かった。
「ちわっす」
軽く挨拶すると奥から、
「来たか銃手‼」
と大声で返事があった。
「銃手って…」
「まぁ、気にすんなよ。名前は本日の目的達成後に聞くから」
「?。目的って何です」
全く何も聞かされていない信は疑問に感じる。
「あれ言ってなかったけ、あとメンバーが最低二人いないとヤバいんだ」
「それって、どういう」
青波は笑いながら、さらりと
「潰れるかもしれないってこと」
と言った。
「はぁ!?何言ってんですか3年は?」
通常どこのルームにもこの時期ならまだ3年がいる。普通ならばの話だが…
「いないよ。今うちの最高学年は2年で俺一人だけ」
「なんでいないんですか‼」
「そんなことより今日の目的は…」
信はそっちのけで話を始める青波。こういう時は反抗しない方がいいのかと思い、信は椅子に座る。
青波が述べた目的は
『メンバーをあと二人集めろ』
とのことだった。
「心配すんな目星はある‼俺が片方探すからお前はもう片方な‼」
そう押し付けられて信はある人物を探し始める。
渡されたプリントに載っていた名前は。
シライ・ツバサ 。
「探せって言われてもな~。中学からの知り合いだぞ…てなると連絡取った方が早いか…」
赤いスマホを出し呼び出しをするが、なかなか繋がらない。
「電源切れているわけじゃないのにな…。青波さんに電話を…番号知らなかったな…」
『どうすりゃいいんだ‼』
と信は一人、心の中で叫ぶ。どうしようか考えていたとき電話が入る。
表示された名前は「青波」
「えっ。エー、待て待て待て!俺交換してないよ。あんたの番号知らないよ!まぁ、出てやるか」
「はい。赤柱です」
『驚いたか‼』
「…いましたか?」
先ほどのことを少し根に持っている信は軽く無視をする。
『お返しのつもりか…まぁ、いいけどいたぞ。ルームに居るからすぐ来い』
そのまま電話は切られ信はルームに向かう。
「なんで見つけんのがこんなに早いんだよ…」
少しすねた気分でルームの戻った。
「おぉ、来たか」
ルームに入るとやはり青波がいる。他に二人がいる。一人はおそらく彼だろうが、もう一人は後ろをこちらに向けているのでわからない。
「…いたのかよ信」
「そうだよいるよ。これでもメンバーだ」
その時後ろ姿を見せていた人が振り向き
「お前がメンバーとは荷が重そうだ」
「…は~。やっぱか」
振り向いた彼も信と同じ中学卒業の 灰龍吾。
「やっぱってなんだよ。ドラゴは、俺にくっついてきたんだよ」
「『面白そうだから、行ってみないか』なんて言っていたのはおまえだろ。翼」
「俺のせいかよ‼」
「他になにがあるんだ?」
少し喧嘩腰になりそうになったとき、
「は~い。ストップ‼辞め~い。静まれ‼」
大声をいきなり張り上げたのは青波。3人はいきなりのことに驚いている。
「これから協力してくんだから。喧嘩すんなよ。もう少し来たらもう一人来るから、そしたら自己紹介しろよ。少年たち」
「へ~い」「わかりました」「…」
こうして何とかメンバーが集まった…