No.8戦力分析-status-
遅くなりました(泣)
一週間に一度投稿すると豪語しておいてこの体たらく…
まずは書けたら更新することにします。変にノルマ作って書くのが嫌になったら元も子もありませんし…
はい、ただの言い訳です。本当に申し訳ありませんでした…
今回は少々短いですが、どうぞお楽しみください。
「ここからが本題じゃ、単刀直入に言うと君たちで一つのパーティを組んでほしい。」
パーティとは、上限六人までで作る一つの集団のことだ。ゲームでよくある冒険者のパーティと同じものだという認識で構わない。人数の関係上、2人をタッグ、3人をトリオ及び4人をカルテットと呼ぶこともある。今回は俺と達也、焔、三澤、土御門、輝崎か。会長二人はすでに別のパーティに所属しているということなので、この6人でパーティを組めということなのだが…
「ふんッ、この僕がこんな役立たず共と同じパーティだと?冗談はもっと面白いことを言ってくれないと、失笑すらとれないよ?」
案の定予想通りである。
「こちらもコイツは願い下げだ。協調性のない人間ほど邪魔なものはない。」
「僕を邪魔だと!?言うに事欠いて貴様ッ…!」
「おや、そちらも俺たちとはパーティを組みたくないのだろう?なら希望通りじゃないか。何の問題がある?それとも、一人は寂しくなったのかな?ん?」
俺が挑発して反応を楽しんでいる外では…
「烈のやつ、めっちゃ楽しそうッスね。」
「輝崎も輝崎だけど、烈もねぇ…アタシは苦手だよ。やっぱ男なら拳で語り合うべきだよね!」
「あの、三澤さん…それもそれでどうかと思うのですが…?」
「三澤さん!あなたとはいい友達になれそうだわ!やっぱり男と男は拳で語り合って最後には友情を超えた感情が芽生えるモノよね!!」
「いや、烈と輝崎に限ってそれはあり得ないッスよ~、微粒子レベルの可能性すら感じ取れないッス。」
「やっぱり輝崎の子は貴族としての優雅さが足りませんわね。あれでは我侭を言っている子供と同じですわ。」
「確かに、たまには意見が合うものだな。あやつには忍耐が足りん。修行すべきだ。」
「みんな言いたい放題じゃのう…まぁ輝崎の小僧はこうなると思っておったが烈があそこまで露骨に嫌がるとはのう。あんなこと言われたら儂は立ち直れんわい…」
「いいのではないですか?別にこの場で殺しあうわけでもないのですし。」
「悠姫さんは相変わらずドライなのです…それは置いといて、個人的には烈くん推しなのです!」
「お前らホントに言いたい放題だな…いい加減飽きたからコイツの相手やめていいか?」
「貴様ッ!また僕を小馬鹿にして…!もう許さないぞ、あとで僕のパーティに入れてくれと言っても遅いからなッ!!!」
そう言い残して輝崎は学園長室を飛び出していった。
「こら待てまだ確認すべきことが…行ってもうたわい。まぁ良い、ここにいる者だけで話を進めるとしよう。」
はて、まだ確認することが?
「おぬしらのステータスじゃよ。今のうちに仲間同士の戦力を確認しておかないでどうするのじゃ。」
「ごもっとも、たまにはいいこと言うじゃないか、ジジイのくせに。」
「最後の一言が無ければ…最後の一言が無ければッ…!」
「おじじ、落ち着くのです。じゃあみなさんさっきと同じようにステータス画面を出すのです。」
さて、お待ちかねの俺たちのステータスはっと…
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氏名:舞島 烈
種族:ヒューマ
STR:F
DEF:F
SPD:E
INT:D
MID:E
DEX:D
LUK:F
魔法:『無属性・極 F』
技能:『創造 F』
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氏名:風間 達也
種族:ヒューマ
STR:C+
DEF:E
SPD:D
INT:F
MID:F
DEX:F
LUK:E
魔法:『風属性・極 F』
技能:『空歩 F』
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氏名:焔 美琴
種族:ヒューマ
STR:C
DEF:E
SPD:E
INT:D
MID:E
DEX:D
LUK:E
魔法:『火属性・極 F』
技能:『立体動作 F』
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氏名:三澤 友希
種族:ヒューマ
STR:C+
DEF:C+
SPD:E
INT:F
MID:F
DEX:E
LUK:F
魔法:『氷属性・極 F』
技能:『身体強化 F』
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氏名:土御門 春菜
種族:ヒューマ
STR:F
DEF:F
SPD:F
INT:C
MID:D
DEX:E
LUK:E
魔法:『土属性・極 F』
技能:『瞑想 F』
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ふむ…単純に見れば前衛3人後衛2人か、いや達也を遊撃に入れると前衛は2人。まぁまぁな編成だな、バランスは良いが器用貧乏にならないことを祈るしかあるまい。
あとは魔法と技能だが魔法はまさかの全員極振り型。技能に至っては創造とかよくわからんものから身体強化みたいなわかりやすいものまで、意外と本人の気質に合ったものが取得されているのか?まぁ詳しいことは聞けばいいだけと判断することにした。
「おいジジイ、技能について質問があるがいいか?」
「うむ、儂の知る範囲であればじゃがの。他の者も聞きたいことがあれば今のうちに聞いておくことをオススメするぞい。まぁ技能とか魔法はその項目をタップすれば説明文が出るんじゃが…」
「それを先に言え。」
早速各人は自分の魔法及び技能について調べてみる。
『創造 F』:自分のイメージしたものを作り出す技能。ただし、作れるものは創造のランクより上の物を作ることはできない。
『空歩 F』:空中に足場を作り出す技能。作れる回数はランクによって上昇する。Fランクであれば一回のみ、着地すれば回数が回復する。
『立体動作 F』:空中でのバランス感覚に補正がかかる。また三半規管へのダメージを軽減する。ランクが上がれば大きく軽減するようになる。
『身体強化 F』:STR、DEX、SPDを一段階強化する。代わりに他のステータスを一段階弱化させる。ランクにより段階が変わる。
『瞑想 F』:INT、MID、DEXを一段階強化する。代わりに他のステータスを一段階弱化させる。ランクにより段階が変わる。
創造以外はわかりやすい、どんな効果があるかはっきりしてるからだ。ただ創造に関しては大雑把すぎてどう使っていいかがわからない。作れるものに制限はあるのか、また作れるのは物だけなのか…今後検証が必要な技能だな。
「さて、どうかね?大体君たちが今どんなステータスになっているのか見せてはもらえんかの?」
「構わんが、代わりにジジイのも見せろよ。」
「しょうがないのう…あまり参考にはならんと思うのじゃが、良いか。」
先に俺たちのステータスを順番に見ていくジジイ。…何故か俺は一番最後に回された。何故だ…
「ほうほう、今年の新入生は中々に良いステータスのようじゃ、これなら期待できるやもしれんのう。さてさて、最後に烈のステータスはっと…」
やっぱ楽しみは最後に取っておきたかっただけかよ…このジジイはまったく…
「…ッ!?」
「なんだよジジイ、あまりにもステータスが低くて幻滅したか?」
「い、いやそうわけではない。これは…悠姫君、ピクシーやちょっとおいで。」
そういって学園長と悠姫さん、ピクシーは部屋を出ていった。何か問題でもあったのだろうか。
~部屋前廊下~
「どうしたのですか?学園長、彼になにかあったのですか?」
「急に外に来いだなんておじじらしくもないのです。そんなに烈くんのステータスが酷かったのです?」
「いや、ステータス自体は他の者と比べて多少見劣りする程度じゃが新入生にしては上等じゃ。問題は魔法と技能じゃよ。」
「烈くんの見た目から言うなら『無属性 F』とかじゃないのです?技能に関しては予想できないのです。」
「私から見てもそうだとしか思えないのですが…学園長、どうなのですか?」
「魔法に関しては『無属性・極 F』じゃった。まさか無属性しか使えないとは思わなんだ…」
「まさかの極なのです!?じゃあもう烈くんは無属性以外の魔法は使えないってことなのです?それはかわいそうなのです…」
「たしかにそれも驚きじゃ、無属性は不人気属性ダントツトップじゃからのう…それよりも問題なのは技能じゃ。」
「もったいぶらずに早く教えてください。」
「まったくなのです。早くするのです!」
これを話してよいかはわからん。じゃが話さないわけにもいくまい…あとは、成り行きで何とかするしかないかのう。
「心して聞くがよい。烈の技能は『創造 F』だった。」
「聞いたことない技能なのです。どんな技能だったのです?」
「いえ、待ってくださいピクシー。あなた、知らないのですか?この学園のデータを網羅しているあなたが…?」
「…ッ!?確かにおかしいのです。ワタシはこの学園のデータを直接閲覧する機能があるのです。それを使ってもわからない技能って一体…」
「それもそうじゃ。あの技能はこの学校の創設者、つまり初代舞島家当主がこのシステムを作り上げるために使った技能じゃからのう。」
「…そんなことがあり得るのです?だってそもそも技能自体システムの中に存在するものなのです。その技能を使ってシステムを作ったとか矛盾にも程があるのです。」
「それに関しては何も言えん。舞島家でも特秘事項、門外不出のことじゃ。実はこの話をするものギリギリでのう。おそらくこれ以上言えばシステムからの介入は避け切れん。逆によくここまで話せたもんじゃ。どうなっておるのか儂にもさっぱりじゃ。ただ、烈の技能は規格外すぎる。まだFランクじゃから問題はあまりないが、あれはEXクラスまで成長する可能性が高い。」
そう、システムを作った技能なのだからそこまで成長してもおかしくない。下手をすればこの学園のシステムそのものを新たに作り出すことが出来るのだから。
「それチートってレベルじゃないのですよ。システム作るとかマジドン引きなのです。」
「ドン引きとまではいきませんが、確かに驚愕です。ですがなぜ彼にその技能が備わったのでしょうか…」
「儂にもわからん。この件については極秘とせよ。この後の烈たちへの言い訳はこちらで何とかする。」
「「了解(なのです)。」」
さて、どうしたものかのう…もし技能が成長して烈がその可能性に気づいたらと考えると…これから忙しくなるわい。
どうだったでしょうか?
主人公が無双する話はありふれてますが、この小説では他とは違うものを目指したいと考えています。具体的には話せませんが…
更新ペースは前書きでも言った通り不規則の極みです。ツイッターで更新のお知らせとかもしてるので是非とも初代緋乃で検索してフォローしていただけたらと思います。
では、また何時になるかはわかりませんが、次の更新を楽しみにしてくださいね!
次回は、とうとう初戦闘(?)の予定です。