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 青年は、黄昏時に飛び起きた。備えつけの時計を見れば、4時間は眠っていた事がわかった。

 息はそれなりに荒かった。

 手で額を覆い大きく深呼吸した後、眠れそうも無かった青年は宿の出口へと足を向けた。

「出掛けてくる。鍵を預かっててくれ」

 そう女性に言い残して、青年はまた森へ行った。


 陽は、朱を帯びて葉を黒く見せる。空さえ多い尽くした朱に、少女は見とれていた。向こうからやって来る青年に気づかずに、遠くを見る目で眺める。

 青年は少女を目にし、戸惑った。

 謝ろうか、それともこのまま無視するべきか。手を少し強く握り、青年は暖かい森の空気を深く吸った。

「あ、あの」

 少女は青年と目が合うなり固まった。森が青年を隠していた事さえ疑った。

「朝は、悪かった……その、草を引っこ抜いて」

 少女は少し落ち着きを取り戻してから「分かってくれればいいよ。私もきつく言ってごめんなさい」と言い放った。

 葉が、少しざわめいた。青年の足が少しむず痒くなる。

 朱は、雲に隠れた。

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