プロローグ
お久しぶりの方こんにちは。そうでない方初めまして。人好きで人嫌いな人間です。
この前書き、長いですが必ず読んでください。注意文の意味もあるので。
初めてのオリジナル作品となります。が、完全オリジナルではありません。
以前の作品の後書きに掲載されていた通り、とある友人に頼まれた作品です。
正確に言うのであれば、友人の考えたキャラクター設定を使って書いた作品です。
と言っても、ほとんど好き勝手に書いてしまっていますがね。
注意:この作品は友人の感想次第で消えます。
この作品を書いた私は無知なので、言葉の間違い、漢字の間違い、文章の書き方の間違いなどが多量にある可能性があります。
この作品ではたまあに流血沙汰もあります。
でもギャグ小説という扱いのつもりです。
駄文な可能性あり。というか駄文です。
ラブコメはあるようでないです。あくまでギャグ方面。
亀更新。
以上がダメな人はいますぐ引き返してください。
大丈夫な方、ゆっくりと読んでみてください。
では始まります。
中学校を卒業してから3週間程が過ぎたこの日、桜が舞い散る街中、ここ花道高等学校の校門前。各々、喜びをその顔に表しながら門を潜る新入生達。
緊張のままにギクシャクと潜る者。友と共に手を繋ぎながら潜る者。写真|(祖母の写真と思われる)を片手に潜る者。
そんな中、真っ白に、真っ白に燃え尽きたような少年が1人、校門の石垣に背を預けて座っていた。
―燃えた。燃え尽きたよ。真っ白に。
ああ、何て事だろうか。
入りたくもない高校生活に突入してしまった;
高校に入らないで肉体労働系の仕事|(スーパーの定員とか、田んぼの跡継ぎとか、漁師への弟子入りとか、寿司にぎりの弟子とか等々)に就きたかったのに・・・; もちのロンでそんな事を親が許すはずない。
というわけで第1志望だけ、レベルの高い所を選んだのだ。これに落ちてしまえばもはや高校等どうやってもいけないという寸法! |(どのくらいレベルが高いかというと、入学試験のペーパーテストは5教科の平均が70点以上でなければ入る事はない、というぐらい高い所) 尚、前期テストは本当の40度高熱を不本意で叩きだしてしまったので、保健室でテストを受けたが、そんな状態で問題等まともに解けるはずもなし。落ちた。
後は後期テストのペーパーテストを白紙で提出すればそれでよかった! のだが・・・
『お前が第1志望に選んだ学校な、父さんの親友が理事長やってるんだ』
と、わが父は答えた。
「どこのラノベ展開だよーーーーーーーー!」
自室で叫んでいた。
まあ、それだけだったらその叫びだけで済んでいた・・・んだけど;
『お前がペーパーテストで手を抜いてるとわかったら、すぐ連絡来るように手配したから』
見事なまでの地獄耳ネットワークを構築していた。
別に、怒られるだけで済めばその後は自由さ。まあ、怒られる・・・だけなら・・・だめかもしれなかったけど。
まあ、地獄のお叱りに対しての覚悟を遺書にまとめ終わった頃に父から追加で話を聞いた。
『お前がペーパーテストで手を抜いたとわかったら、アメリカに放り込むぞ』
アメリカでの1人生活開始→生活資金調達の為、仕事探し→英語がわからない→仕事募集広告すら読めない→運悪く日本語が分かる人に遭遇しない→結局なにもできない→仕事につけず資金不足→極論、餓死。
以上、今用いる知識でのシュミレーション。
「いやだー! 死ぬなら老衰で! 風鈴が鳴る縁側で老衰で死にたいーーーーーーー!」
また自室で叫んでいた。
あくまで「高校入学試験を本気で受けろ」と言っているだけであって、「高校に入れ」と言っているわけではない優しい|(部類に入ると思う)父だが、アメリカに放り込まれる時点で親子の縁は切る事だろう。生活資金の援助など期待できるわけがない。
ゆえに、アメリカに放り込まれた時点で俺は路地裏で餓死するということになるはずだ。
『お前がペーパーテストで手を抜いたとわかったら、アメリカに放り込むぞ』という言葉は間違いなく死刑申告。
まあ、テストを本気で受ければいいのだが、自分の中学校の成績じゃあ手を抜いているのと変わりない結果しかでないのは自明の理。
テスト勉強すればいいのだが、父のこの言葉を聞くまで遊びほうけていたので、今から3日後の後期テストに間に合うかどうか・・・。
いや、間に合う。男子、3日合わなければ刮目して見よと言うではないか!
3日で少なくとも“本気”でやったぐらいのレベルにはなるはずだ!
そして迎えた後期テスト!
・・・前にニュースで聞いた。とある学校では、現代学生のレベルが著しく下がってしまったため、入学試験のペーパーテストのレベルを下げるという事があった。具体的に言うと、答えが漢字の部分を“ひらがな”でも正解にしたそうである。|(極端な例:元号、昭和の次は? 『へいせい』)
・・・この学校もテストのレベルを下げたのであろうか? それにしては下げ過ぎだ!
“全ての問題を選択問題”にするほどこの国は腐っているとでも言いたいのかーーーーーーーーー! なめてんのかーーー! (数学も選択式になっていた)
だが、やってみてわかった。なめていたのは俺だった;
選択問題と言っても“1問の選択数が8つ”もあるので、ある意味難しい。いや、そこではない。
問題自体が難しかった。あれだけ勉強したのに1問も問題自体の“意味”がわからなかった;
全ての問題が基本と基本を足した上での応用問題になって、その最上問題だったんだから・・・。
ほんとに甘く見ていた・・・。基本問題すら抑えておけば後はどうにかなると思った俺がバカだった・・・。入試問題をなめすぎていました・・・。
選択数が8つもあったのがさらなる地獄。
もはや当てずっぽうで、”てきとう”に適当な選択をして問題を埋めていった。
まともに解けたのは記憶するだけの歴史や理科、国語ぐらいであった。|(あくまで俺レベルでまとも)
テストが終わってその日は帰った。
家に入ると玄関通路で父が電話していた。わずかに聞こえた会話は、
「テスト結果はどうだった?」
おいおい・・・。最優先ですか・・・。最優先で俺の問題の答え合わせをしてもらったってことですか? 嬉しくない最優先だな・・・。ま、覚悟はしていたからいいんだけどね・・・。
さあ、来い! 遺書は書いてあるぞ!(涙目)
と、覚悟を決めていたのだが、父から予想外すぎる驚きの一言が出た。
『すごいじゃないか! “全問正解”だそうじゃないか!」
は?
予想外すぎた。
そんな事があって今がある。
燃えた、燃え尽きたよ、真っ白に。
ッガ
「あイタ! ・・・何?;」
足に激痛が走った。外部から衝撃なのはすぐにわかった。
と顔を上げれば、
「ぁあん・・・。ってめえ、っんな所で足広げてんじゃねえ!」
いきなり怒鳴られました。
その人は自分と同じ学校指定の新品な制服を着ている事から、同じ新入生だとわかった。
ただ、上着の前ボタンは全て外していて、その下のTシャツは裾をズボンから出している。髪は金に染めていた。耳にはピアスまで。
他生徒になめられないための高校デビューですね。わかります。かっこよさはわかりませんけど。
「おかげで足怪我しちまったよ! 人様に迷惑かけんって親から教わらなかったか? ああん!!」
襟首を掴まれながら怒鳴られる。
いやいや、まてまて。あんた、前見て歩いてたんだろ? 俺の脚見えたんじゃないのかい? 避けられるだろう? わざとかい?
「いや、悪いね。ちょっと考え事していたんだ;」
控えめに言ってみた。
「考え事で済むかよ! こっちは足怪我しちまったんだぞ!!」
怪我をしてるどころか、むしろ元気ばりばりの足を見せながら言う。
性質悪・・・。
ほんと、性格と頭の良さと勉強ができるっていうのは、かすりもしなく関係ないのね・・・。
ああ、周りの人達がこっちをちら見しながらすぎさっていく。ま、それが人間だわね。こんな事、助けた所で、騒ぎを聞きつけた先生に理不尽に、良くて停学処分、悪くて退学処分を食らうだけだしね。
これが一番高校に入りたくなかった理由。
常に、学校では殴られる方が不利になるようになっているから。|(平和に高校生活したいのに理不尽に暴力を受けた。自己防衛で返り討ちにした。停学)
「なめてんじゃねーぞ、ごらー!」
あ、振りかぶった。殴るのね。
この体勢じゃあ力も入れられないし、ふんばれないし、避けられないから良くて口の中を切る、悪くてヒビ入りの二択かな。あ、でも首が宙ぶらりん状態の時に殴られたら首折っちゃうかな? ちょいと前に首を動かして、後ろに動ける余裕はしといてみるかな。力も出来る限り入れるか?
あれ? なんでこんなに余裕なんだろう? 周りがスローだ。
ん? もしかして走馬灯の予兆? まいったな。老衰が・・・。
あ、拳が振り下ろされる、そんな時、
「スト――――――――――――――――――――ップ!!」
ぴたりと周りが止まった。スローじゃなく、止まった。
「ん?」
「あん?」
その場に居た全員が声の主へと振り向く。
そこには、
「そこのおまえ! なにをやっている! 確かに足を広げて地面に座っていたそいつは悪いかもしれない! だが、それに気づいて“わざと”足をぶつける貴様がもっと悪い!」
身長130cmぐらいしかなさそうな女の子が腕を組んで、足を広げて仁王立ちで立っていた。
これまた俺や周りの新入生と同じ制服を着ているが、こちらは少々、使われているかの様に形が崩れていた。
「ぁあん!? なんだてめえ。」
「そこのおまえに言っているんだ。その手をどけてとっとと周り右をして家に帰れと言っているんだ。安心しろ。入学資格は私が取り消しといてやる」
とんでもない暴言中の暴言を口走った!
だめだって! この手の奴にその手の言葉は・・・、
「んだと・・・ゴラ――――――!!」
火に油です;
不良は俺から手を離し、一歩一歩と女の子に歩いて行く。威嚇するかのように見下しながら。
しかし、彼女もまた、不良を哀れに見下した態度で微動だにしなかった。
服をきっちり着こなしているからか、不良より強く見えた。
「なめてんじゃねえ――――っぞ! ガキが!!」
女の子の目の前に立って、くの字の体勢で怒鳴り散らす。が、
「なめているだと? 違うな」
そう言いながら、女の子が一瞬で繰り出した軽い足払い、もとい脛蹴りが“ゴン”という音とともに不良が体勢を崩す。
そして、不良がハテナマークを出す前に、
「なめているのは・・・」
これまた瞬時に、足払いした右足を元の場所よりわずかに前にだし、左足を後ろに出す。
肩幅に開かれた足とは別に腕も動いていた。
脇を閉め、右手は親指を外にだして拳を作り、地面に水平に、腰より上に構えた。左腕も脇を締め、ガードするかのように頬の近くで拳を作る。
乱れなく、瞬時につくりだされたフォーム。
不良は吸い込まれるように倒れて行き、彼女は吸い込まれてくる不良に照準を合わせ、
「貴様だ―――――――!!!」
叫びと共に下から上に向かって拳を振り上げた。
アッパーカット。
その振り上げた地点に、
ッドゴン!
不良の頬があった。
「ッ!」
不良は「う」の文字すら言えずにその場で、打撃音と共に空中で半回転して地面に落ちた。
どさり
「「「おおお~~~~」」」
と周りから感嘆の声と拍手が聞こえた。
不良は白目を向いて気絶していた。・・・首がおかしな方向に曲がっているのは気のせいですか?
「ふん、相手の前で構えもなしに近寄るとは、馬鹿の極みだな」
女の子はそう言うと不良の襟首をむんずと掴み上げ、ずるずると引きずって校門へと歩いて行った。
え? 何するの?
気になって校門に近寄り、向こうを覗き見ると、
「・・・」
地獄の一端を垣間見た。
「まったく、これで何人目だ」
ええ、数えきれません。
そこには“人の山”があった。
ぐったりと意識の無い不良と思える外見の生徒が山積みされていた。
「よっと」
先ほどの不良もその山の一端に投げ捨てられた。
「こ、これは;」
おいおいまてまて。なんでこんなことになってる?
学校ですよね? ここ学校ですよね? なんで平然と積み重なっている!?
人のモラル以前に校則以前に法的に大丈夫なのかこれ!? アウトだろ!;
意識の無い不良の山に驚いていると、
「ん? ああ、すまない。放っておいてしまったな。怪我はないか?」
先ほどの女の子がこちらに気が付いて話しかけてきた。
見た目、スレンダーとはいえ、まちがいなく小学生だ。手足もそれほど太く見えない。強いて言うのなら運動部と思わせる程度だ。
この体系でこの子の1,3倍は身長のある不良をのしたというのだから、「ありえないありえない」が頭の中で蠢きまくった。
「? どうした? もしかして、怪我をしたのか?;」
心配そうにこちらを見る。その姿はまぎれもなく小学生を思わされる。
この高校が小学校も付属しているとは聞いた覚えはないし。高校と同じ制服の小学校なんてないだろうし・・・。
「え? あ、いや、大丈夫だよ。君みたいな“小学生”が不良を伸した事に驚いてたんだ;」
ピキーン
! 今、殺気を感じた気がした。
「ごめん、聞こえなかった。もう一度いってくれる?」
女の子の顔に影がかかって表情が見えなくなる。
俺はその質問に疑問を抱くこともなく答えた。この子が警告を出してくれたにも拘らずに・・・
「えっとね、君みたいな小・・・」
「!#」
俺は最後まで言葉を言えなかった。
「ふん!」
ッズドン!
俺は「小」を言った瞬間に脛を思いっきり蹴られ、その激痛に声を遮られたのだ。
蹴ったのは紛れもなく、目の前の女の子。
「誰が“つるぺた”の小学生だ! 私は花道高校2年! 風紀部員の秋椿 花楓だ!」
そう言って女の子・・・もとい先輩は額に血管を浮かべて俺の腹に蹴りを入れて走り去って行った。
・・・風紀部員ってなに?;
俺の意識はそこで途切れた。
プロローグの終了です。
おもしろかったですかね?
正直、まだ世界観などわからないかと思われます。
キャラクターの名前も1人分しか出してないし。正直、考えるの大変です。
ついでにいうと、「花道高校」という名前にした理由はあります。
最初の高校名が、検索すると別の人の小説で使用されていたからです。それだけ。
次は1話目となりますが、更新はいつになるかなど作者にもわかりません。
では次回にノシ