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世界で一番寒い場所

作者: 水沢佑

 皆さん、アムンゼンという人を知っていますか? 知らなくても、一度ぐらいは名前を聞いたことがあるのでは?

 そう、世界で初めて南極点に到達した、ノルウェーの冒険家です。


 彼は、母国に限らずどこの国に行っても人気者。冒険家といえば今も昔も夢みる少年少女の憧れですからね。

 外国の講演会に呼ばれること数十回、配ったサインは数知れず。

 ある時イギリスを訪れたときも例外ではなく、客船を降りるやいなや無数の記者たちに囲まれてしまいました。


 もっとも、ここでは少々様子が違いました。

 なにしろ、彼と最後まで南極点一番乗りを競っていたスコットはイギリスの軍人です。アムンゼンとの競争に敗れ、帰還もかなわず死んでしまったスコットのことを考えれば、諸手を上げて歓迎できないのは仕方のないことでしょう。


 機関銃のようにあびせかけられる質問に、時おり飛来する意地悪な問いに少々こめかみをひきつらせながらも、アムンゼンは愛想よく答えていきます。そんな中、一人の記者がこんな質問を投げかけました。


 「あなたが行かれたところで一番寒かったところはどこですか?」


 それを聞いたアムンゼン、はっきりと一言、答えました。



 「イングリッシュ・ベッド(イギリスのベッド)」

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― 新着の感想 ―
[一言] 拝読させていただきました。アムンゼンという名を一度くらいしか聞いたことのない、ばいばるすというものです。 文章に関しては、書きなれていることが一目で分かり、安定感といい、いまさら私ごときが申…
[一言] 書きたいものがはっきりされてません。難しく言えば、筆者の命ともいう二次的創造が欠落しています。筆者なり解釈を求めます。筆者なりの文章を求めます。なぜなら小説とは、自分の主観を持たないと書ける…
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