表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

婚約破棄された私が選んだ居場所

最終エピソード掲載日:2026/01/30
私は三年間、誰にも気づかれずに働き続けた。

王太子の予算管理も政策立案も、全て私がやっていた。
でも感謝されるどころか「当たり前」として扱われる。
頑張れば頑張るほど、便利な道具として使い倒される。

卒業式で婚約破棄を宣告された時、私は内心でガッツポーズをしていた。
やっとブラック職場から解放される。

実家を勘当され、向かったのは王都外れの底辺ギルド。
前世で憧れていた受付嬢の仕事だった。

書類の山。
怒号。
血まみれの冒険者。

でもここには、前職にはなかった大切なものがある。
自分で選んだという自由が。

依頼票を整理し、報酬を正確に計算し、理不尽なクレームに丁寧に対応する。
私の小さな改革で、粗野な冒険者たちが少しずつ変わっていく。

特に書類仕事が苦手なBランク剣士は、最初は邪険にしていたのに。

そんな平穏に、元婚約者の王太子が現れた。
君がいないと執務が回らない。
戻ってきてほしい。

王宮からの妨害も始まる。
不正監査、でっち上げの容疑。
それでも冒険者たちは私を守ってくれた。

お前は俺たちの仲間だ。

便利な道具として扱われた過去。
自分の意志で選んだ現在。

王太子妃の座と底辺ギルドの受付嬢。
私を本当に必要としてくれるのは、どちらなのだろう。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ