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通学路

作者: 翠泉


 私たちが使っていた通学路

 大したものなんてなかった

 ありふれた色をした服

 あの日吐き出した諦観


 部活にはなかなか馴染めず

 適当な理論を考えるてる間に

 結局は死にきれなくて

 そんな自分と葛藤していればもう夕方


 タンスの中には

 春を期待していたカーディガン

 時々友人と集まるけれど

 不安に押しつぶされて叫びそうになる


 他人と違って私は特別だ

 証明写真を見てそう思っていた頃が過った

 あなたと借りたレンタカー

 深夜に窓を開けて風を感じた


 駄菓子屋で時間潰して雨宿り

 私たちは明日も変わらない

 時代遅れの音楽を聴きながら

 私たちは遠くを彷徨っている


 授業を抜け出して裏山へ

 つまらないけど学校よりは

 お金はないけど自販機でジュースを買って

 毎日他愛無い話をしていた


 夏になれば冬を待った

 照りつける日差しが嫌いだから

 冬になれば夏を待った

 私の過去が惨めに思えるから


 秋になれば春を待った

 逃れられない悪夢から追われるから

 春になれば秋を待った

 なぜかあなたのことを思い出すから


 あの通学路には誰もいない

 過ぎていく日々は星に似ている

 たとえ忘れても残っている

 あなたと口ずさんだ旋律が


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― 新着の感想 ―
通ることを決められた、通学路のような日常。周囲とのことや、自分との葛藤にゆれる心が、ひしひしと伝わってきました。 抜け出した裏山で、自販機のジュースを飲みながら、どこか遠くを彷徨っているような気持ち…
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