晩酌
2024年12月14日22:51
朝早くに起きたのに今日は日曜日だから準備も何もすることがない、そんな何とも言えないような気持で一日は始まった。
これは、昨日投稿した「自問自答」に続き、私の今日の出来事や考えたことなどを書いていくものであって、決して小説などとは言えないようなものである。(じゃあ、小説家になろうに書くなよという話)
今日はとにかくだらだらとした一日だった、朝からずっと。
14時くらいになってようやくイオンに行こうと思い、身支度をして出て行った。その時点ですでにこの「晩酌」の計画は始まっていた。
イオンまで、徒歩10分ほど、お気に入りの漫画の最新刊は売ってあるのかどうかとワクワクしながら歩いていた。イオンにつきお目当ての本屋さんまでついたが、待ちわびていた新刊はまだ出ていない、そうかそうかと、ほかの気になっていた本を買う。
その後ガチャガチャをサラッと横目に見て、良さそうなのはないのかと、落胆。
イオンからジョープラまで、徒歩4分、ここにはガチャガチャ王国がある。このまえみて気になっていたガチャガチャを引く。もう帰らなければ。
帰り道の途中にあるスーパーで焼き鳥数本といくつかのお気に入りの飲み物を見繕って、帰路につく。
晩御飯は、筑前煮だった。お風呂にも入り、準備は満タン。
親戚から送られてきた高そうなソーセージとハムを開け、ソーセージはボイルしハムを皿にあけた。焼き鳥には持ち手を付けオーブンで焼く。この準備の時間と待ち時間何とも言えない。
出来上がった、役者たちを自室に持ち込むと興奮度はマックス。まずは、パンパンに膨れ上がっていて今にもはじけてしまいそうになっているソーセージから。かぶりつくとパリッ!というはじけた音が鳴りそれと同時に肉汁があふれ出てくる、それを複数回噛みこれから飲み込むぞというところで、キリリと鋭いジンジャーエールが流していく。そんな幸せなやり取りを繰り返し、お次はハム、一枚口にほおばり噛み締めると、豚肉の優しい甘み香ばしさが鼻を抜けていく。そして、ジンジャーエールを一口。
そして主役の焼き鳥は、ねぎま、皮、レバーだ。正直なことを言うと私が一番好きなのは、ぼんじりなのだが、そこのスーパーには売っていなかった。だが、この三人は焼き鳥界を支えてきた方たちだ。
まず、ねぎま。大きな口で鶏肉とねぎを同時に食べるとそれはもう桃源郷、ねぎのシャクシャクとした食感にオーブンでじっくり焼き上げられた、鶏肉の香ばしさ。これこそが、焼き鳥の王道だということを示してくれている。
次に皮、小さい頃は好きだったが大きくなった今はもっと好きだ。ただたれがおいしいのではなく、皮の表面は若干カリッとしていて噛むとプルルとした食感に変わる。そして、まったく嫌な感じがしない、前までは、焼き鳥の皮はグニャグニャとしているだけでたれを楽しむものみたいに思っていたが。まったくそんなことはない!
最後に食べるのは、レバーだ、今日私が焼き鳥を食べようと思ったのは、レバーが食べたかったからだ。レバーを一つ葉で挟み込むようにして串からはずし、奥歯で噛む。その瞬間レバーの濃厚で香ばしいうまみが口の中を支配する。これだ。これが食べたかったのだと体が喜んでいるのがわかる。
そして、何よりも重要なのがそれらすべてを一身に受け止めてくれるジンジャーエールの存在。これがなくては、晩酌とは呼べない。
購入から食べるのに至るまでにかかった時間は、なんと約7時間。しかしこの7時間の中で苦になる時間は全くなかった。なぜなら、すべてはこの「晩酌」のためなのだとわかっているからだ。