3/27
面接
「はい、よろしくお願いします」
面接は簡単な内容で動機や家族の事、普段の生活などを話した。
「わかりました。採用には特に問題は無いのだけれど、あなたにやってもらう仕事を説明しなけらばならないわね」
「やるかやらないかの判断はあなたに任せたいと思うわ」
そう言って桜庭さんが板場医師の方を見ると、板場医師は薄ピンク色の液体の入ったボトルをテーブルの上へ置き、こう言った。
「これは私達が作った飲み物だ。キミにはこれを飲んで貰い経過を観察させて貰いたい」
「毎日飲んでもらって、もし体調に何かあれば直ぐに私がに対応するから安心して欲しい」
桜庭さんが若干勿体つけるようなものの言い方で、
「実はね、あなた以外にも応募は来ているのよ。こう言ってはなんだけど、早い者勝ちよ?」
ん……?さっきとは少し話が違ってないか?良い人が居ないって言ってなかったか、そんなに応募多いのだろうか,
そう言うと、桜庭さんは紙とペンを俺に差し出した。