痴女裁判
「イッタタタタ……何なのよこの女!人の事痴女呼ばわりして、アンタの方がよっぽどじゃないのよ!」
吹っ飛んだ墨華さんが顎を押さえながら軽く首を二、三回捻る。ゴキゴキと派手な音を立てた後、深く息ををする。
「フン、何を言うておるのじゃ!キサマの様なメスガキが片腹痛いわ」
「第一に妾の様な神と言う神聖な存在が、お前の様な夜な夜な男を漁る様なビッチに負けるはずがなかろぅ?」
(狐々音ちゃんの言葉の選び方ヤバすぎるなぁ……)
「オイオイどうすんだよこの状況、この女絶対ヤベーヤツだろ?オイお前、何とかしろよ?お前が原因じゃねーか!」
「と、言われましても……ハハッ」
どうしていいか分からず、力の無い笑いが響いた。
「貴様の様な半人半魔が妾の力にいくら抗おうと、痛くも痒くもないわ!それでは見せてもらおうかのぅ……ビッチのエロエロ淫乱パワーとやらを」
狐々音ちゃんは口元に袖を当てて墨華さんを睨みつけた後、勝利を確信した笑みを浮かべている。
「ムカっつくわね、ホントにもう!神様だか何だか知らないけどアンタの方がド変態のメスガキ痴女じゃないっ!例え力が及ばなくてもっ……それでもっ!それでもっ!!!!」
墨華さんも負けじと睨み返し、ファイティングポーズを取ろうとしたその時、「スミちゃん、喧嘩はダメだよぉ〜」たまみさんが2人の間に泣きそうな顔であたふたと割って入ろうとする。
「三角木馬ーーーッ!」(キュキュキュキュキュイーンっ!)
眩い七色の光と共にとても高揚感のある音が聴こえてきた。この光と音には何か抗えないパワーが有る……
「二人とも待ちたまえ、暴力による争いは禍根を生む!これで決着をつけてはどうだろう。」
どこから引っ張り出したのかどう見ても拷問器具でしかない白い木馬が現れた。
「どわわっ、どっから出したんすか?こんなモノ!」
「フフフフ、ここに入っているのだよ!」
そう言って棺から可愛い花柄のバックを取り出す。
「我が吸血鬼一族がドラウェゴン族から譲り受けた伝説の秘宝!『異次元ポシェット……』この中は私もどこに通じているのか分からぬが倉庫の様な空間になっている……」
そう言って、バカでかい棺をグイグイとポシェットに押し込むと、どう言う仕組みなのか可愛い花柄のバックに吸い込まれていった。(もう俺はこの先何があっても驚かないぞ!)




