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夕飯その11

「ご馳走様でしたっ!」

「たまみさん、ご飯ありがとうございました、洗い物と片付けは俺がやりますから皆さんは休んでてください」

 俺が食べ終わった食器を重ねていると板場先生が例の飲み物を取り出し、「菊門君、じゃあこれを飲んで貰えるかな?コップ一杯で充分だが、毎日飲んでほしい」そう言うと空いていたグラスに注いで手渡された。


 特に変な匂いもしないし見た感じはジュースの様にも見える、仕事だし気にし過ぎても仕方が無いので四人が見守る中、覚悟を決め一気に飲み干す。


「わかりました、それじゃあ飲みますね。」

「ゴキュッ……」

 四人が身守る中、喉を通り過ぎる音が部屋に響く。味は無く鼻に抜ける微かな香りがある、嗅いだ事の無い香りで嫌な香りでは無い、むしろ思いっきり吸い込みたくなる。

(えっ?そんなに静まり返る程、緊張感が必要な飲み物なのか……)


「ありがとう、もし身体に何か違和感などを感じたら直ぐ言って欲しい」


「わかりました、別に……飲みやすかったですし特に今の所何も感じませんね、本当にこれで良いんですよね?俺の仕事」

 俺は少しだけ申し訳ないような気持ちになりながらも、感謝の方が強く出来るだけこの仕事以外にもできる事は協力していこうと洗い物をしながら思うのだった。

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