〜恋のワンダフルモード〜
ある人にとっては何回も聞いたことがある質問、
「動物になるなら何になりたい?」
そんなとき私は今「犬になりたい」と言うだろう
その今っていうのが、キミを目の前にした時、
私の前の席に座っている 加賀見 亮 くんだ
加賀見くんは 冷静、無表情、言葉数少ない
だからほとんど話したことがない、、、
声をかける機会を与えない雰囲気があって
中々タイミングが難しいのだ
なんでこんなに好きになってしまったのか、
それはきっと、こんなことの積み重ねーーーーーーーー
・宿題ーーーー
⇒問題範囲を教えてくれた
・授業中ーーーー
⇒消しゴム落としたの拾ってくれた
・プリントの枚数がない
⇒私のために取りに行ってくれた
席が近いというだけの間柄ではあるものの、
そんなところから徐々に気になっていったーーーー
そしてトドメの日
英語の授業中ーーーー
「隣の人や前後で話してください」
私の番
「ハロー、ハワユー」
「アイムファイン」
「」
(次何話せばいいんだろう、、、、)
「・・・」
「アイライクジャパニーズ、ジャパニーズオーケー?」
「・・・YES」
ジト目で苦笑いしながらも加賀見くんは日本語で受け答えに付き合ってくれた
「好きな食べ物は?」
「寿司」
「好きな色」
「ない」
「好きなーーーー(人っていんのかな、、、と頭によぎるものの)、、、、、ーーーーー あーーーー〜動物は?」
「・・・犬が好き」
「猫と犬だったら?」
「犬かな」
「」
「なんで?」
「前に買ってたからだよ」
「なんの犬種の?」
「ゴールデン・レトリバー」
「へぇ〜」
(そうなんだ、、、、そうなんだ、、、、、!!!!)
犬とどんな風に戯れるんだろう、、、
私は無意識にニコニコしていたーーーー
こうして英会話は終了した
いつもは気だるい五限目も、今日は違った、
放課後もいつもより元気だった
道端あさこ 17歳
私は恋をしているーーーーー