表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
えいくま日記NEO  作者: まの
3/20

誕生日に「めんどくさい人」になる話

 毎年のことですけれども、2月に誕生日がやって来ます。


 記憶の最古の頃のうんと子どもの頃は、今の私を見て誰が信じるんだか(苦笑)っていうくらい、そりゃもう体が弱く、毎年、次の誕生日は迎えられるのかねぇ……的なしんみりした雰囲気で。

 そもそも、2月なんてほぼほぼ布団の住人でしたしね。やれ風邪ひいた熱が高い肺炎だってな感じで。甘酒とお粥と梅干しの生活ですよ。誕生日ケーキって何? くらいな(苦笑)


 小学校の低学年くらいの子どもの頃は、だいぶ健康になってケーキを食べられたり、何某かのプレゼントを頂けるので何となく嬉しい反面、親戚にプレゼントを頂いてしまうと親に物凄く……それはもう、2月の夜の寒空に寝巻きでベランダ放置される程度には……怒られるので、非常に気持ちの塞ぐというか、疲れる日でしたわー。


 親から貰うプレゼントは、たとえそれが欲しくない物であっても喜ばねばならず。

 近所に住む親戚のお金持ちの叔父さんがプレゼントを買ってあげるよと言って下さっても、遠慮しなくてはならず、それでも彼方の顔を立てて何某かを買っていただくのであれば、なるべく親の気に障らないもの……端的に言えばおもちゃ以外のものでお値段が張らなそうなもの……を考えねばならず。

 祖父母から頂くお誕生日プレゼントという名のお小遣いは親の懐に入るのに、お礼の手紙を書かねばならず。


 誕生日、微妙に嫌いだった(苦笑)


 そういえば、小学生の頃は『お誕生日会』とかいうのが流行っていて。

 うちは両親共働きで十歳近く年の離れた妹がいたのでそういう事をし難い家だったのですけれども。

 ある年に、ボス的存在のクラスメートに半分脅されるように誕生日会を開かされ、それはもう、散々な目にあって、二度は無かったですね、誕生日会。


 中学生、高校生くらいになると、その日は休日で。

 私の休日は親が楽する日なので。朝から強制家事手伝い。

 友人に祝われることもなく、家族も寝る前頃に思い出したように「あら、お誕生日だった?」的なこと言われて終了。祖父母も、もう中学生だし的な感じで特に何も無く(笑)


 誕生日、どうでもいいわ、だったなー。


 大人になって電脳世界で色々繋がりができたり、コミュニティに参加したりしたら、顔も知らない会ったこともないような人に、お誕生日を祝われるという、恐怖体験。

 一人二人でなく、両手両足で足らん人数に、とにかく一言でもお礼の返信。

 疲れる。物凄く、疲れる。


 メールやメッセージツールでのお祝いにもそれぞれ返信しなくちゃいけないし。それも超近日中に。

 お仕事が忙しい時期に、リアル友達じゃない知り合いに。

 罰当たりな考えなのかもしれないけれど、気が狂いそうだった、あの作業。。。


 そういえばちょっと技術が進歩して、色々登録したメールアドレスだけ受信したり、プロバイダの機能で迷惑メールを勝手に選別される機能が使えるようになった時に、普段チェックするメールボックス以外に振り分けられてしまったお祝いメールの件で関係がギクシャクしたりもあったなー。


 あと、これは自分が悪いんだけど、お礼のメールをし忘れて関係がギクシャクしたりね。

 あれ以来、誕生日は物凄くメールに気を使う。

 一気に色々切っちゃったので、どうせ来ないと判っていても、一応、どのメールアドレスも迷惑メールまで確認。

 ほんと、何の贖罪だよ、と思いながら、毎年。

 誕生日なんて、来なくていいわーと思う程度には、時間を取られます。


 相手をお祝いするのは更に気を使う。

 電脳世界の知り合い程度でもお祝いする? 私は返信が大変だったから、ちょっと考える。

 お祝いしても、スルーされたりもあるし。


 結構、みんな平気だよね、メッセージ無視とかコメント無視とか(苦笑)

 あれ、電脳世界で生きていく知恵なんだろうなぁ。私には難しいので、スタンプ機能にはありがとうって思うよ(苦笑)

 もっとも、スタンプだけ返したら、気分を害する人もいるらしいんだけど。。。

 面倒くさい。。。


 リアル友達にはお付き合いの親密さを考慮しつつお祝いするかな。

 でも、忙しかったりすると、よく忘れる。

 朝とか前日とか覚えていても、時間に追われて仕事行って……忘れる。仕事場で携帯放置してるし、ほんと、忘れる。

 これ、気を付けないと、お祝いしてもらえなかったって、機嫌損ねちゃう人もいるから。。。

 忘れちゃってごめんね、って思うんだけど。

 温度差かな。


 お祝いして欲しい人は、自己アピールして欲しい(苦笑)って思っちゃう。

 自己アピールしてないけれど、忘れられたら怒るとか拗ねるとか、ちょっと辛いので勘弁して欲しいなとは思う。

 書いていてふと思ったんだけど。

 これって、誕生日がめんどうくさいじゃなくて、単に、人付き合いが苦手なだけなのかも(苦笑)


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ