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K-1甲子園  作者: 冬夏
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2章ー4話「放課後と前触れ」

バチン。

何か叩かれた。


よだれを拭いてあたりを見回した。しゅんだった。なんだ授業終わったのか。


「授業どころかホームルームまで終わってしまいましたよ。」

 なんと。

結構熟睡してしまったんだな。っていうかもっと早く起こしてよ。先生何か言ってた?


「来週の中間テストに向かって頑張ってって言ってましたよ。」

 来週かぁ。まぁ誰かにプリントとノート借りて一夜漬けだな。

 

そんなやりとりのなかみきがきた。

「さっきまりか先生とすれ違ってな。お前が起きたら職員室に来てっていってたぞ。」

まりか先生か。

なんだろう。まぁとりあえず行くか。僕は職員室に向かった。


一年生の教室は三階にあり職員室は一階なので階段で降りた

。まりか先生ってのは体育の先生で非常勤講師でもうちの学校に教えに来ている。

実は僕はまりか先生とは4年前から知っている。


というのも僕の通っているジムの会長の娘でフィジカルトレーニングの指導をしてくれているからである。まりか先生はえくぼが可愛い明るい体育会系で男子生徒からの人気もさることながら女子からも慕われている。


日中は学校勤務夕方からはジムの手伝いをしている。


非常勤講師の先生の部屋は常勤の先生と別室になっておりぼくはドアをノックして部屋にはいった。まりか先生いらっしゃいますか?


「あ、芳樹君。今日も良く寝えたね。来週の中間大丈夫?」

まりか先生はえくぼ浮かべ笑っていた。

「呼んだのはねさっきお父さん(会長)から連絡があって。何か大事な用事があるから早めにジムに顔出してって。」

 

大事な用ですか。何だろう?思いつかないな。

 

「私も聞いてないの。でも何か慌てているような喋りだったね。」

そうですか。僕は時計を観た。

14時半か。じゃあ早速向かいますかな。

「私会議あるから少し遅くなるからそれもついでに伝えておいて。じゃあまたジムで。」


僕は職員室を後にして教室に戻った。


それからしゅんとみきに事情を話してジムに向かう事を伝えた。二人とも帰り支度を始めた。僕ら3人部活に入っていないからである。

 靴

を履き替えた校門を出てジムに向かう。

この日は良い天気で空気も乾いて軽やかな足取りでジムに向かった。


今日この日からしばらく僕の身の回りは忙しくなることをこのときはまだ知らなかった。


3章に続く



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