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K-1甲子園  作者: 冬夏
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8章ー3話「記者会見」

乙女姉さんの事は凄い気になっている。

ほんの3週間まで普通だったのにこうなってしまうと心が痛かった。


その様子を悟られまいとより練習に打ち込んだ。

合宿以降体を追い込む事が強くなる近道と体が感じたため英治さんが組んでくれたメニュー以外でサンドバックを打ち込んだ。みきとしゅんはその事に触れずたまにおすすめのDVDだなんて貸してくれた。

 

10月に入りいよいよ試合前日と控えた。

「K―1甲子園関東大会決勝戦」とうたわれたこの大会は長門の存在と魔裟斗の発言をきっかけに注目され、従来のK―1のシリーズの中で行われる事になった。

 

試合が近づくと雑誌や新聞の取材が僕の所にもきた。

ジムや学校にもくる事がありそのどちらにも顔を出せるまりか先生は取材があると分かる日には凄いめかしこんできてある雑誌では「美人過ぎるトレーナー」と紹介され、まりか先生は10冊ほど買い込んだ。会長と英治さんは苦笑いをしていた。

 

学校ではクラスメイトが応援に来てくれると言われ嬉しかった。

チケットが必要な試合になってしまったのでそこら辺はみきが仲介する事になった。


横瀬先輩も仲間を引き連れて来てくれると言ってくれ、

「チケットノルマあるのか?」

いや、ノルマはありません。

「そっか。もしノルマあったら俺50人は集められるから何でも相談してくれよ、いつでも力になってやるから。」

代わりに試合出てくれてもいいですよ?どうやら結構応援してくれるらしい。

嬉しかった。


 校長室にも呼ばれ夏休みの宿題の提示を求められた。

「芳樹君。もし夏休みの宿題できてないのなら試合出場は辞退してもらいますよ。」

 もうその下りは良いですよ、ちゃんとやってあります。


「越前、お前体大きくなってないか?秘密特訓でもしたのか?」

「試合観にいきますよ。」

「前の試合はセコンドが居なくて友達の頼んだらしいですね。今度は私たちが

セコンドに就きましょうか?」


いや今回は万全の準備で向かいますよ。頭真っ白になりたくないですから。



前日会見が行われた。

場所は都内のホテルだった。英治に連れてきてもらい制服での参加となった。


メインはプロ興行だから有名な選手が並んでいた・・・。凄い!


こんな選手たちに囲まれて会見は始まった。まずは甲子園組の会見からで、司会の方から一人一人名前を呼ばれた。

4人は始めて顔を合わせた。

互いに目を合わせることは無かった。


ただ凄い殺気みたいなオーラを感じた。マイクを渡されて長門から朝比奈、古泉とその豊富を語った。


「僕は大人相手でも勝ってきてます。高校生しかいないこの大会勝って当たり前だと思ってます。全ての試合1ラウンドでKOしてみせます。」


「長門君の野望は僕で止まると思います。あんな足技僕には効かないし絶対俺の方が強いと思うので。」

 越前はこの4人の中で一番実力無い相手だと思ってます。正直ラッキーな相手だと。注目はされてるようですが一気に試合を決めて行きたいとおもいます。」

 

そんな強気な発言か・・・。

実力無いと言われていたがあまり気にしなかった。


というより事実だと思ったからだ。

他3人は輝かしいタイトルを持っているけど僕のはある意味輝かしい30連敗およそだ。

ちきしょう。


「では最後に越前選手お願いします。」

 そういってマイクを渡された。

最近はちょくちょく取材があったのであの悲惨な喋りにはならないだろう。

でも心配なので事前に練習してきた。


「僕は魔裟斗選手に憧れて格闘技を始めました。将来は魔裟斗選手のように強くてかっこいい人になりたいです。この大会はその試練だと思います。明日は今日の貯めに練習を付き合ってくれた人と、僕を応援してくれる人、そしてかっこいいところを見せたい人がいるのでその人のために精一杯頑張りたいと思います。よろしくお願いします。」

 


どうしてもかっこいいところを見せたい人が居るんだ

 



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