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K-1甲子園  作者: 冬夏
4/53

2章ー3話「K-1って何?」

僕は手に取った本を見た。

・・・タイトルはK―1の軌跡だった。

 K―1.


僕が大好きなこの団体は1993年その産声を上げた

。空手、キックボクシング、カンフーの頭文字を取り立ち技最強の格闘技は何か?をコンセプトにワンデートーナメントで開催された。


立ち技とは先ほどもでた空手、キックボクシングの他にムエタイ、ボクシング、シュートボクシング、テコンドーなどのことで世界中の格闘技者達が統一されたルールの中闘っていた。


第一回大会では7年間無敗を誇ったモーリス・スミスやそのスミスを破り暴君と称されたピーター・アーツが優勝候補に上がっていた。


しかし大会はその思惑通り進まずこの2人はアーネスト・ホーストという当時無名の選手に負け波乱を呼び一気にこのまま優勝かと思われたがこのホーストもまた無名のブランゴ・シカティックに破れ大番狂わせを起こした。この放送は深夜時間にも関わらず高視聴率で一夜にしてその名を世間に轟かせた。

 

その後ピーター・アーツの2連覇や青い目のサムライと言われたアンディ・フグの優勝、マイク・ベルナルドやジェロムレ・バンナ、サムグレコの出現に拍車がかかりアイドル並みに扱われバラエティ番組にも出演しお茶の間を沸かせた。格


闘技の話題はK―1が独占していたといっても過言ではなかった。

さらにワンデートーナメントに参加するため世界各国で予選を行いその国の代表者を選ぶシステムを作りK―1は世界進出を果たし日本国内でも年末にK―1が主催する格闘技イベント「ダイナマイト!」を興し紅白と同様年末に格闘技を楽しむ人が増えその地位を磐石のものとした。

 


しかしこの輝かしい軌跡の中にもある一点の曇りがあった。

それは日本人のK―1王者が誕生しなかったことである。

日本から発祥し日本で世界大会が行われる日本のK―1。


日本人の活躍が芳しく無かった。多くの日本人もK-―1創世記から参加していたが外国人勢に圧倒されていた。唯一佐竹選手の準優勝と武蔵選手の2度に渡る準優勝が最高位となりこれは多くの人がこれを評したが欲していた日本人初の王者誕生には後一歩届かないでいた。

 


そんな中2002年K―1ミドル級トーナメントが開催された。従来のK―1ではヘビー級(100キロ超)だったが70キロ以下までの体重制限を加えた大会だった。

 


日本人代表トーナメントからはじまりこの大会は優勝候補筆頭の魔裟斗が優勝した。世界大会も開かれ魔裟斗の優勝は期待されながらも準決勝でオランダのアルバート・クラウスの前に破れてしまった。

 

翌年、再び日本代表トーナメントが開かれ魔裟斗が2連覇を果し再び世界大会に進出した。昨年とは違い下馬評では前年度王者クラウス、ギリシャのザンビディス、タイのサッゲターオが優勝候補に上がっていて魔裟斗は圏外だった。

 

しかしその予想を覆す結果になり魔裟斗はギリシャのザンビディスを判定で下したあと、タイのサゲッターオを左アッパーでKO決勝に進出。


そして因縁の相手アルバート・クラウスを左フック一閃でKOし見事日本人初K―1世界王者に輝いた。

 

この功績は単に格闘技の一団体の王者の輩出に留まらずミドル級の格闘技を世間に広める結果になった。ミドル級は魔裟斗が切り開き、世に広めたと言っても過言では無い。○○○○著書

 

世界史時間に格闘技の歴史。格闘技オタクこの上無いな。

そんな事を想いながら急に眠気が襲ってきた。早朝のロードワークが効いてきたな・・・。


乙女姉さんに怒られるなぁ~・・・・・。



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