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K-1甲子園  作者: 冬夏
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7章ー7話「悪夢が続く」

1日の終わりはなんと言っても夕食が楽しみだった。

昼があまり食べられないだけにお腹が空いており夕食はがっつり食べた。


会長が出資したらしいがみきとしゅんの料理の腕を非常に高くかっており二人の格好はシェフになっていた。


そういう悪ふざけをする人では無いと思っていたので2重で驚いたが更に切れやすい包丁、焦げ付かないフライパンまで買い与えたと聞いたあたりふざけてる訳では無いのだろう。


多分彼らにはピンクパンダの料理長としての職が用意されているの違いない。


なんの合宿なんだよ。

 

そんな二人も昼間僕が食べれないの心配してくれたらしく。


少しづつ色々と食べやすいようにサンドイッチやピザやパスタなど食べやすいものをを少量づつ用意してくれた。この辺の心遣いは友情を感じた。

でも乙女姉さんから聞いたがご飯にプロテインをかける「タンパク質丼」を考案していたのをきいてその感謝も吹き飛んだ。


お前それ自分たちも食べるんだぞ。っていうかそんなにタンパク質取らせたいなら牛丼とか豚丼でいいだろ。


「そんなんじゃ僕たちが作る意味が無いじゃないですか。」

「俺たちは食事に革命を、常にフレッシュな試みをめざしているんだよ。」

 

そんな訳ないだろう!。


「その着眼点からするとぉビタミン剤をスープに混ぜたビタミン汁ってのも有りなのかなぁ?」

まりか先生変な所の話を広げないで下さい。


「じゃあコラーゲン・カレーとか。」

 もうただのグロ料理だから。

「よしてくれ。せっかくの食事が楽しく食べれないだろ。」


 風呂に入り布団でストレッチをしながらウトウトしていた。そのまま横になっているとみきとしゅんの喋り声が入ってきた。

「しかし俺らもそうだけど乙女姉さんも物好きだよな。夏休みの宿題持ってきてまで合宿にきてるんだぜ。」

「まったくですなー。」

「やっぱりアレかな英治さんが居るからかな。」


なんだと?


「さぁ。どうでしょうねー。でもそんなそぶりは無さそうですけどねー。」

 そうだ。そうだ。

「でも華の女子高生だろ?旅行でも無いのに。彼氏でも作ってさ。デートに一つでも行ってたらどうなんだって話さ。」

「そうですなー。乙女姉さんモテるって話はまりか先生から聞いてるし実際そういうことがあってもおかしくないだろうね。」


 確かに乙女姉さんはモテるだろうし、そういう浮いた話があってもおかしくないだろうな。でも車の中で彼氏いないって言ってたよな。でもいつか出来てしまうんだろうか・・・。

彼氏。

乙女姉さん美人だからきっとイケメンな彼氏とか出来てしまうのかな。そうしたらデートとかして街を歩いたら結構絵になるんだろうな。乙女姉さんの隣にしらない男・・・。


何か嫌だな。でも何が嫌なのか具体的に分からなかった。

きっと疲れているんだろう。

まだ良くわからない。




「おはよう。」

 朝になったにか。一時間も経ってないような熟睡をしてたらしい。起こしてくれたのは乙女姉さんだった。

 

「どう体調は?今日も練習できる?」


僕は伸びをして体を動かし昨日の疲労度をチェックした。

自分でも驚くくらい体が軽かった。

できそうだよ。ありがとう。


「そう良かった。今日も頑張ってね。そうそう、私今日地元に帰るから。」

 

えっ。そうなんだ。それは知らなかった。それもそうだよね。なんかつき合わせて悪かったね。


「ううん。楽しかったわよ。また合宿あったら誘ってね。残りの練習も頑張ってね。」

どうやって帰るの?駅まで送るよ。ぼくは布団から出て、体を起き上がらせた。


「大丈夫。あのね彼氏が迎えに来てくれるの。」

え・・・。今なんて・・・。課れ市?


「あれ言ってなかったけ?今年の頭くらいから付き合っている彼氏がいるのよ。ふふっ。」

ふふっ。って。でも行きの車でそんなの居ないって言ってたじゃないか!


「あれそうだっけ?あっ。来たみたい。」

乙女姉さんは玄関に向かって歩き出した。僕は後を追いかけようとした。


その時、足が突然鉛のように動かなくなった。なんで!凄いパニックなってしまった。筋肉痛が急にあふれ出してきたのか。

でも今追いかけないと!

追いかけないと!


「おい。」

そこにはラッキー先輩が居た。


「何か凄い寝汗だな。悪い夢でもみたか?」

夢?・・・そうか夢だったのか。


「まぁ昨日の今日だからな。安心しろ。今日も昨日と同じ殺人メニューがお前を襲うぞ。おれはお前の焦点が合わなくなるたびに笑ってやるぞ。ほら早く着替えて外に出ろ。皆もう準備してるぞ。」


 そっかそっか。

夢だったんだ。


みきとしゅんが夜中にあんな話するから変な夢みちまったよ。

ちきしょう。ちょっとひとシャワー浴びたいところだけど。


もう皆まっているんだよな。急いで行かないと。

なんて夢なんだ。中学の時前にはライオン、後ろはトラ、両端にバッファローの大群って夢を見たことがあるけどあれよりもすっごい緊迫感せまった夢だった。


こんなの人に言えないな。こんな合宿だからちょっとやられてるなー。


「本当に悪い夢でもみたのか?ちなみにおれの今朝の夢はディズニーランドに行ってる夢だったんだけど俺以外の客が全員、美女&美少女だったぞ。もうあのまま夢の世界にいたかったね。」



それは2重にも3重にも夢の世界ですね。



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