6章ー6話「試合より追試」
更に追い討ちがかかった。
また次の休み時間。
今度は先生からの呼び出しだった。
それも校長先生の。
今度の呼び出しは心当たりが多すぎてあまり緊張しなかったが。
「越前君。君の活躍嬉しく思うよ。K―1は良く知ってる。そこを目指して日々努力してることまことに嬉しい限りだよ。ただね。」
きた。
「越前君。君の成績を拝見させて貰った。決して優勝とは言いがたいだけでない。普段の授業態度も目に余るという話も耳にしてる。」
返す言葉もありあません。
「越前君。君がテレビにでて今後我が高校としても応援していきたいがこの成績では大手を振るって応援できないのが現状だわかるかえん?」
・・・。はい。
「そしてこの成績、このまま大会にでるとなったら我が校の風評にも関わる。このままでは大会に出場は辞退してもらいたい。それでも出たいというなら退学してもらう。」
え・・・。た・いが・・・くぅ?頭が真っ白になった。連中注意で終わると決め込んでいたからだ。
「そうだ退学だ。学生に本業は学業。すなわち勉学だ。これをおろそかにするようでは駄目だ。他の生徒にも示しがつかない。」
この後もこの訓話が続いた。
自体はかなり深刻になってきた。
どうしようこれは予想してなかった。
焦った。焦りまくった。凄い焦ってる。
確か魔裟斗中卒でそのあとプロの格闘家になったんだっけ。
いっそう僕もここが人生の岐路か・・・。
いやそんなことして僕は一人で生活できるのだろうか。
いや僕には出来ない。家だって追い出されてしまうだろう。
ここはどうやったら在籍しつつ甲子園に出れるか。
そこを突破するしかない。もちろん大会辞退なんて持っての他だ
。どうやったら退学せず大会出ていいですか?
「ん?それは越前君。簡単なことだよ。次の期末試験赤点「0」.これで良いのだよ。しっかり勉強したまえ。」
僕は校長先生に一礼して校長室を後にした。
ああ何てことになってしまったんだ。
勉強くらいしろって言う人もいるだろう。
赤点なんて余裕で無くせるなんて思っている人もいるでしょう。
でも僕にはそれは出来ないのだ。本当に勉強が苦手なんだ。
はーっとため息を吐き肩をうなだれさせた。
そこにみきとしゅんが僕の鞄と勉強道具一式持って立っていた。
ジムに寄って学校の出来事を話した。
もちろんあの横瀬とかいう先輩のやりとりではなく校長室での出来事だ。
会長からはもっと普段から勉強しろっと頭を叩かれラッキー先輩は腹を抱えて笑っていた。
「そんな漫画みたいな展開あるんだな。」
笑い事じゃないですよ。
僕が赤点0なんて新日本キックのタイトル獲るより難しいですよ。
「芳樹、お前新日本キックを愚弄する気か。」
そこに現新日本キック王者の英治さんがすかさず割り込んだ。
「でも校長先生の言ってることももっともだ。今後勉強できないと各方面で困る。格闘技もそうだけど目の前のことまずこなすってことは凄く大事だ。しばらく練習量を減らして勉強に専念してみようか。」
こうして僕はしばらく勉強に専念することになった
試合にでるために勉強を頑張るなどいう格闘家って日本にどれくらいいるのだろう。
「何の科目が赤点なんだ?まりかは現職の教員だし乙女ちゃんは進学校の生徒だったよな。少しくらい教わったらどうだ。」
僕は中間テストの結果を話した。
会長、英治さん、ラッキー先輩の顔が真っ青になった。
みきとしゅんに勉強を教わる事になった。
この二人も決して良い授業態度では無いくせにそれでもそれなりの良い成績を取っている。
100点とまでもいかなくても赤点を取らなければ良いのだ。差し当たってこの二人でも十分だろう。
「失礼なこと言いますね。」
「元のデキってやつが違うんだ。芳樹は俺らの3倍勉強しないと同じ点数とれないぞ。デキがちがうんだデキが。大事なことだから3回言ってやったぞ。」
ちきしょう。
勉強全体のスケジュールみたいなものはみきが立ててくれた。
今から解らないところ1から勉強するのも大事だがこれから期末に出るだろう内容を暗記してしまうほうが点数に直接繋がるとか。
それにしゅんが綺麗にまとめたノートを僕が勉強するというなことになった。
時間にして3時間はかなりまともにやったと思う。
普段勉強しないだけにこの3時間は英治さん達とのスパーリング30分相当に値する疲労を感じた。僕が休憩を申し出たところ2人も休もうとなった。
僕は飲み物を取りにいこうと自室を出た所ちょうど玄関にラッキー先輩が来ていた。
「勉強はどう?」
今調度休憩に入りました。
飲み物取りに行くんですけど先輩もいかがですか?
「お、休憩か。調度良かった。陣中見舞い持ってきたから皆で食べようぜ。」
ラッキー先輩の手にはコンビにの袋にお菓子と飲み物がごっそり入っていた。
4人でその見舞いを分け合った。
そのうち飲食物でないものがでてきた。
グラビアアイドルの写真集が3人分あった。
「勿論君たち3人分のだ。仲良く分けなさい。」
親戚のおじさんがお年玉をくれる感覚で渡してきたので僕たちはスルーした。
そして袋の底の方に新作のレーシングゲームが入っていた。
4人で対戦できるゲームだったのでみきがちょっとやってみようぜからはじまり、
じゃあちょっとだけといってゲームを始めた。




