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K-1甲子園  作者: 冬夏
19/53

6章ー3話「取材」

学校に着けばその予感は当たっていた。


学校に着くなり職員室に呼び出された。

学校に越前芳樹宛の取材の申し込みが複数あったということだ。


最初は担任の先生に何をしでかしたのかと聞かれたりしたが昨日の試合のことを伝えると取材の許可が学校側から降りた。

その日の午後テレビカメラを持ってマスコミの人が来た。

直ぐに取材となるのかと思えば最初は学校の風景を撮りたいということで普通に授業をこなした。


もちろん僕にとって普通ではない授業である。

一学期も間もなく期末に入ろうかというのに新品当然の教科書を出しまったく白紙のノートを出したのである。

先生からは、


「お越前今日は珍しく起きてるな。」

「それじゃあいつもと通りの風景ではないやり直せ。」


などからかわれた。

いや実際本当のことなんだけど。


一通り取り終わったあと質問に答えることになった。


「昨日の試合凄かったね。あれは作戦通りなの?」


いえ。


「他の公式試合とかの戦績教えてください。」


内緒にさせてください。


「昨日の魔裟斗選手の発言聞きましたか?」


昨日の・・・。優勝候補発言か。


「そうそう。いやぁ驚いたね。皆長門君の強さに圧巻してたところまったく無名な君の名前が出てきたからさー。」


僕の方がその100倍驚きましたよ。


「だよね。でずばり優勝への意気込みは?」


来た。

何て答えよう。えっと・・・魔裟斗選手は尊敬しててもとより魔裟斗選手に憧れ格闘技始めたのでその人の期待にも応えられるよう・・・。えっと。


駄目だ言葉が詰まってきた。

どうしようか。


そうだ先ほどみきからメモを渡されていたんだ。

さっと後ろを向きそのメモを読んだ。


よしこれだ。

「オレノヒザケリがヒヲフクゼ。ゼンインウチアッテケーオーシテユウショウシマス!」


こうやって僕の取材が終わった。

これ死亡フラグになってないよね?大丈夫だよね??


みきとしゅんを一緒に下校した。

3人でジムに向かったのだが2人とも爆笑していた。


まさかあの文章を本当にそのまま読むなんて。と


「お前あんなこと言って次の試合いきなり長門と当たってもしらんぞ。相手は相当怒るだろうなー。」

「なに君が公言通りまた飛びひざが火を噴いて残り全員KOすればいいのですよ。」



ちきしょう。

こいつらを信じるんじゃなかった。



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