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K-1甲子園  作者: 冬夏
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3章ー5話「乙女姉さんとの対話」

未成年の僕は保護者の承諾を得て試合に出ていた。


だから毎回両親に許可を得て判子を頂き大会に出てる。

最初はすごい心配されていたが、万年一回戦敗退に僕に期待もされずさらっと判子をもらっていたが今回の大会の冠であるk―1に格闘技好きの父は驚いて舞い上がっていた。


「ついにお前がサワーとやる時がきたかー。それともブアカーオか?」

なんでいきなり世界チャンピオンとやるんだよ。


しかも今回のは甲子園、18未満の大会だから。

「それにしてもK―1デビューかぁー。当日は取材とか来るのかな?あっサイン練習しとけよ。」

もう勝手にしてくれ。

とりあえずサイン下練習します。


「出るんだ?」

 乙女姉さんがそこにいた。

参加用紙を見つめてなにやら小さい声で


「またお弁当作らなきゃ。」


ん?なんか言った?


「ううん。なんでも・・・。あっもう来月なんだ試合。」


うんそうだね。


「ってことは。」

 

ことは?


「今頃英治さんがトレーニングメニューをノートに書き込んでいるわね。それもすっごい凄いの。」

 

あっ・・・・。

  

急に背筋が寒くなってきた。

普段の練習でもきついのに試合の前となれば殺人的なメニューを考案する。

まりか先生と二人三脚で根性論と科学的な理論でぎりぎりまで追い詰められる。


英治さんはその内容をノートに書き込んでいる

。正直怖くて中身は見たこと無いがまぁみたいとも思わない。っていうか見た瞬間心が折れるかも・・・。

 

どうしよう?

「もう出るって決めたんでしょ?いつものことなんだからビシっとしなさい。」

 

そういって乙女姉さんは自宅に戻っていった。

 用紙の内容を確認して鞄にしまった。


ストレッチをしながら魔裟斗の試合をビデオで見ていた。


あれから4年か。

K―1に出たいという夢がちょっと違う形で叶いそうだ。


そう思うと複雑だ。でも出れるならやってみたい。

ここで認めてもらって結果だしていずれは魔裟斗とリングで・・・。


すーっと息を吐いた、少し興奮して来たからだ。K―1甲子園。


なんとしても一回戦勝ってみせる。明日からの練習頑張るぞ・・・






死なない程度に。




 


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