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子どもたちのテロル

作者: ブレヒト

1

 家へと続く山道を歩いていた。

 木漏れ日が落ちて、前を行く愛犬がそれを捕まえようと、尻尾を振り振り飛び跳ねた。目を上げると、葉陰から我が家が見える。今となっては珍しい、古びた平屋の一軒家だ。

 松が一本、高く顔をのぞかせている。あれに頼まれて買ったときはどれくらいだっただろうか。思い出せない。その下には、ここからは見えないが、つつじが数本植えてある。毎年、何色の花が咲くか当て合った。どちらが当たっても、あれはうれしそうに、眺めていたっけ。

 いろいろな思い出があった。たいてい優しく、美しいのは、共にいたからに違いない。


 門の前に来ると、家中には入らずに縁側に回り、杖を掛けて座った。

 愛犬が息を切らせて前に座る。

 私は息を整え、心を落ち着かせた。

 すると、犬の目が青くひかり、のんきな音楽が鳴り始めた。

 そして、犬の目を通し空中に私の健康状態がディスプレイされ、犬は困ったように首をかしげた。

 どうやら血糖値が高いらしい。どうでもいい。もう十分生きたのだから。

 医療サービスへの接続を促すメッセージを無視し、手を振って公共医療という強制されたシステムからの接続を切った。

 空に目をやる。監視衛星が木星の脇にうっすらと見えていた。私はため息をつき、愛犬の頭をなでた。そしてつぶやいた。


「システム、アハバー、起動」


 毎日、何度も繰り返した言葉。こうして生きている意味がそこにある。


「網膜チェッククリア・・・、心拍波形クリア・・・、システム起動します」


 愛犬から発せられた電子ボイスが沈黙して、静寂の中に、最愛の女が立っていた。微笑んで、最後に見た籐色の紬を着て。


「おはよう」


 妻は胸に手を当て、微笑を大きくした。


「ええ、おはようございます」


 あなた、その言葉を聞いて目が潤む。口角が持ち上がり、たるんだ頬が熱を持つ。

 毎朝、彼女を呼び出すたびにそうであるように。


 私は現実という夢から覚めて、バーチャルという虚構に目を開いた。



2

「おじゃまですかい」


 麦藁帽子を胸の前におき、縁あって世話をしてやっている茂吉という男が顔を出した。

 茂吉は六十過ぎのやせすぎの男だった。それ以上の特徴は特になく、街中で見かけてもそれに気付きさえしないだろう。


「あら、おはようございます、茂吉さん」


「おはようございます、奥さん、旦那さん。いいお天気で」


 茂吉は私と妻をかわるがわる見て、言った。


「邪魔なんてことはないよ。庭木の剪定だろう?気にしないでやってくれ」


 数日前、何もしないでお世話になっているのもあれだからと茂吉が言い出した。これといって拘りがあったわけではないが、機械に任せてしまうと、伐ってほしくないものまで伐ってしまう。ビッグデータで集められた、リラクゼーションに最適で最美なデザインでは私の思い出までは補完してくれない。


「この薔薇はどうします。伸び放題ですが、ばっさりやっちゃっていいんですかい?」


「それは、はみ出しているぶんだけでいいよ。高く咲いているのがすきなんだ」


 妻が目を合わせてきて、微笑する。そう、好きといったのは私ではない。

 若い時分にありがちなもので、庭の手入れは全て自分でやろうと思い立った。そして、伸びたバラを切ろうとして、なかなか切れず、癇癪を起こして手を傷だらけにしてしまった。手当てをしながら、呆れた妻が言ったのだ。私は伸びて、高く咲いているのがいいんです、と。

 それ以来ずっと、お互いに何も言わなかったが、薔薇はそんな風だった。

 私は目を閉じた。バチッ、バチッと枝を切る音が聞こえる。隣には妻がいるはずだが、気配は感じられない。けれども彼女はそこにいる。気配は感じられずとも、いないはずはない。もう二度と、彼女が私を置いていなくなるはずがない。



3

 人が夢で愛した人に会わなくなったのは、耐えられなくなったからだ。その代わりに、彼らの残骸をかき集め、在りし日の姿を作り出した。

 その人の傍に居たいという希望は、極限にまで発達した情報科学と量子化学が結びつくことで、死を乗り越えた。また会えると、病褥(びょうじょく)で繰り返された来世への約束は、現世で果たされた。

 人々は電子の海原で永劫に回帰し続け、肉体を捨て、永遠に至る。

 このような背徳の業を許したのは、ほかならぬ先進各国の政府であった。人間社会の寿命を意識した彼らは、その延命を図るのに、愛情という不確定な変数を定数化し、コントロールすることを試みた。さらに、もう一つの不確定要素であった子どもを、保存された遺伝情報を元にし、工場に外注することで、社会は新たなるステージに立ったとさえ、思い為した。

 けれども、人の精神を安定させ、社会を効率化させるはずだったそれは逆に停滞を招いた。

 なんの事はない。愛した人は、自分の経験、観念の産物であり、そのものではないことに気付いたからであった。

 それに耐えられない人々は、様々なもので補った。成長させ、或いは若さを保たせた。快楽に耽ったものもいる。それでも駄目なときは、彼らに会いに行った。

 この世界で、自殺者の数は無視できないものになっていった。



4

 僕は前もってクラックしてあった裏口から入り、キッチンに備え付けてあった制御盤からシステムに侵入、屋敷全体のセキュリティを解除した。

 幸いこれといった障害も無かったから、少しの音も立てることなく作業を行うことが出来た。

 懐中電灯の明かりを頼りに廊下を進み、扉から一筋の光りが漏れ出す部屋の前立った。中からかすかにグラスがこすれる音がして、耳を澄ます。

 暖炉から薪の爆ぜる音が反響して、僕がもう既に部屋の中で彼の前にいると錯覚する。

 緊張に手が湿り気を帯びた。

 意を決して、扉から体を滑り込ませる。

 彼は椅子に腰掛けて、グラスを片手に暖炉の火を眺めていた。


 壁に掛かった柱時計が、十二回、時を鳴らす。

 彼は、酒を注ごうと体をよじった。

 そして、僕に気付いて微笑んだ。



5

 扉のすぐ脇に一人の少年が立っていた。口元は緊張をはらみ硬く結ばれているが、瞳は人懐っこそうで、隠しきれない好奇心がある。


 なんだ、もう芝居は止めたのか。


「悪いがこれはやれんぞ。残りがもうほとんどない」


「残念です。飲みたかったのに」


 少年は肩をすくませて見せた。そして、ゆっくりと近づいてきた。


「今日までありがとう。庭が綺麗になった。君のおかげだ、茂吉」


 少年が驚いて、立ち止まる。


「あれ?気付いていたんですか?おかしいなあ、迷彩は完璧だと思ったのに」


 私は苦笑して椅子を回転させた。少年をまっすぐに見る。手を前に組んで、少年は首をかしげた。


「変なとこ、ありました?」


「言葉遣いに違和感があったね。それと身のこなし、とでも言うのかな。やはりおかしかったよ」


 私が笑うと、少年も笑った。


「じゃあ、自己紹介から。生まれは愛知の第2089ラボ、名前は言えません。職業はプログラマで、自覚はありませんが、テロリストです」


 この年になり、なにもおかしなことなど無くなってしまったが、驚いた振りをした。秘密を打ち明けてくれたのだから、期待に答えなくてはいけない。


「テロリスト?大変だな。やはり何かしらのイデオロギー的なものかね?」


 酒で口を湿らせて、視線で机を示した。少年は机から椅子を引っ張ってきて、前に腰掛けた。


「いえいえ、大した者ではないんですよ。政府に才能を見出されてプログラマになったんですけど、いろいろなことを知るうちに、もっと知りたくなって、調べていたら、テロリストになってました」


 困ったものです、と言った。


「で、なんの用かな?テロリストに侵入されるような、大それたことをした覚えは無いんだがな」


 飲み物をもらえますか、ああ、気がつかなかったよ、すまんね。いいえ、大丈夫です。


 おいしそうに水を飲んだかと思うと、ひょいっと酒に手を出した。笑いながらそれを許して、会話を促す。


「最近、政府は増加する自殺者に手を焼いています。アンバーシステムとは無関係と言っていますが、本当は、関係大ありです。ご存知でした?」


「ふむ。そうなんだろうな」


「テロリストの言うことを鵜呑みにするのですか?」


 少年の目が細まり、前かがみに目をのぞきこんできた。


「ああ、何かあるとは思っていた。身体データとは関係のない情報の提出を求められたりしたからね。妻もいぶかしんでいたよ。それに、君が私に嘘をつく必要は無いだろう?」


「その通りです。そんな必要はありません。政府は大事になる前に対処できると、精神セラピーのプログラムを流せば万事オッケー、すぐに解決すると考えていたんです。ところが、そうはならなかった。そんなものを流したところで、数がへらないどころか増えていった。いまさらながら全機構を挙げて調査しだす始末です」


「歯がゆいな。しかし、私に何の関係が?私は自殺なぞ考えてはいないぞ」


 少年は椅子をにじり寄せた。

 感情をよく表す大きな瞳に好奇心が溢れる。


「そこですよ。政府は不安定な者を調査し、安定したものは放っているんです。僕は成功したケースこそ調査すべきなんじゃないかと。秘訣を教えてもらおうと思いまして」


 だから、来たのだと、少年は言った。


 秘訣?自ら命を絶たないための?


「分るわけが無いだろう?そんなことは、マクロデータに接してきた君のほうが知っていそうなものだがな。私の心理データを解析したらどうかな?」


 少年は浮かせていた腰を音を立てておろした。そして、大きくため息をついた。


「もう、しちゃいました。でも、分らないんです」


 心底困ったと、額に手を当てた。


「おいおい、私のデータを勝手に見たのか?なるほど悪者だな。妻が聞いていたら、ただじゃすまないぞ」


 すみません、と手を合わせる。とんでもない話だが不思議と憎めない。私が妻に囁いた睦言も、喧嘩のたびにやり返し、やり返された戯言も、その全て見られてしまったというのに。


「まあ、いいだろう。あれは若いが、わしはもういい年だ。そんなことで、いちいち腹を立てたりなどしないさ。テロリストのしたことだからな」


 引っ張るなあ、と少年は苦笑した。


「しかしどうするね?私には君の言う秘訣とやらが、とんと分らない。帰ってもらうしかないわけだが?」


 少年は腕組みをして考え込んだ。しかし、何秒もしないうちに目を上げて老人を見た。


「では、お話しましょう。あなたの人生を僕に聞かせてください」


「人生?もう既に調べているのだろう?」


「はい。でも、ぜひ貴方の口から聞きたいんです」



6

 少年、ロルは玄関から外にでた。そして振り返り、門構えから屋根まで、見える範囲をゆっくりと見渡した。

 暗がりの中から、浮き上がるようにして男たちが現れた。

 ロルの前に厳しい顔つきの、頭髪を短く刈り込んだ西洋人が立った。他のものは周囲を警戒し、手にはアサルトライフルが握られていた。


「済んだか?」


「うん。来てよかったよ、フローベール」


 ロルはにこやかに微笑んだ。


「後は任せてもらおう」


 フローベールが部隊に行動を告げようとした。しかし。


「駄目だよ。そっとしておかなくちゃ」


 ロルは少し怒ったように言った。


「あの人たちは善人だよ。とっても優しくて、暖かいんだ。殺しちゃ駄目なんだ」


「しかしっ」


 フローベールの脇でライフルを構えていた男が、激しい怒りを瞳に宿して自動小銃を構えなおした。

 声は若い。


「汚れた世代を残しておくことは出来ません!」


 青年は玄関のドアを蹴破ろうとした。

 しかし、その前に、フローベールがサイレンサー付きの拳銃で彼の頭を撃ちぬいた。

 青年は崩れ落ち、部隊に緊張が走った。

 ロルは、変わらずににこやかに微笑んだまま、口を開いた。


「僕は、駄目と言ったよ」


 まさか、と続けてロルは首をかしげた。


「命令に背くのかな?」


 フローベールが部隊に向き直る。インカム通じて、彼の抑揚のない声が部隊に響く。


「その汚れた世代の遺伝情報から生まれた貴様らもまた汚れていることを忘れたのか?そんな貴様らが、俺たちの言葉を無視するのか?何者だ貴様らは!」


 静かな怒声ととともに、部隊は静まりかえった。

 そのとき、玄関が開いた。そこには、老人の妻がいた。瞳に映る、はっきりとした純粋な怒りには恐れがある。


「あの人をどうするつもりですか!もし、危害を加えるというのなら、絶対許さない!!」


 目に涙を浮かべ、声を震わせる。着物の襟元を片手で押さえて、もう片方の手は硬く握り締めている。


「人形が!!」


 部隊の誰かが吐き捨てた。

 ロルがその一人を見る。その酷薄さは、まるで蛆虫を見るかのようだった。


 踏み潰すぞ、虫けらが。


 ロルは両手を広げて老人の妻に向き直った。


「まさか!あの人は、僕に天啓を授けてくれました。たとえ政府があの人を殺そうとしても、僕が助けて見せますよ」


 祈るように、これ以上ない真剣なまなざしで言った。けれど彼女は警戒を崩さない。ロルは言葉に詰まり、あたふたと手をばたつかせる。


「えっと、そうだ。貴女は、あの人を愛していますか?」


「っ!そんなこと、関係ないじゃあありませんか!」


 にっこりと微笑むロルを見て、彼女は気まずさを感じて、視線を下げる。


「そうですね。まあ、僕達は退散します。短い間でしたが、どうもありがとうございました。とんでもなく楽しかったです」


 ロルは頭を下げた。そして、部隊は頭を撃ち抜かれた青年を回収し、瞬く間に撤収した。それを、老人の妻は、あっけに取られたように見送った。



7

 船の上で、ロルはりんごを齧っていた。そこにフローベールが頭を掻きながらやってきた。


「すまんな。最近簡単な任務続きで規律が緩んでいたようだ」


 ロルは口を尖らせた。


「困るなあ。そっちはフローベールの仕事だろう?もし、あの人に何かあったら、全員の脳を焼ききってしまうところだったよ」


「だから謝っているだろう?いつものように笑って許せよ」


 ロルの肩を叩いた。


「しかし、お前、あの老人から何を学んだんだ?教えてくれよ」


 にやにやと、フローベールを、幼馴染の顔を見つめた。


「分らなかったの?」


「だから聞いてるんだろう?」


「擬似人格にはセーフティが搭載されているよね?なにかあったら人格を放棄して、社会全体に、全人に益となるように行動するようプログラムされている。でも、奥さんは僕たちを通報しなかった。そうしたら、彼が殺されてしまうから、守ることを選択したんだ。それに、僕が奥さんに愛しているかどうか尋ねたとき、なんて答えた?」


「恥じらいを見せたな・・・。ああ、なるほど。しかし、何故だ?」


「さあ?本部のコンピューターを使っても分らなかった。そんな行動取るはずが無いんだよ。あの人と、奥さんと暮らしていたときから、おかしな行動はたくさんあった。それを解析しても一つの可能性を除いて全部エラーになっちゃった。でも、その可能性だけはありえないんだよ」


「何なんだ?その可能性はとやらは」


 ロルは大きく振りかぶって、りんごを海に投げた。


「奥さんが、自由意志を持った人間である、ということだよ」


「・・・馬鹿な」


「そう、馬鹿な!だよ。それを是とするなら、人形は求められる行動からエラーを吐き続けて、ソースを狂わせ、人となった。彼が奥さんにありのままを求め続けたからなのか、状態の一貫性を求めなかったからか、はたまたデータ同士の干渉によるものなのか・・・。全くわからないけど、新しい可能性が生まれちゃった」


「では、計画はどうする?伸ばすのか?」


 ロルは海に反射する日の光りに、顔をしかめた。


「いや、そのままだね。予定通り実行するよ。だけど、あの人は助ける。僕はあの人たちを見ていたいんだ。二人が最後の瞬簡を迎えるまで」


 ロルのまとめたログを見て、フローベールはロルに優しく微笑みかける。


「なるほど。ああ、素晴らしい夫婦だな」


「うん。僕達はあんな人たちの子供として生まれていたら、こうはならなかったよね。その可能性に確信があるんだ」


「そうだな、その確信の悲しさが、俺たちを行動に駆り立てる」


 フローベールはロルの肩に手をやって、引き寄せた。


「涙なんてでないや。流し方を教えてくれる人なんていなかった。だから僕達は復讐する。死人ばかり大事にして、生まれてくる命を無視し続ける世界に」



8

 それから数日後、世界は滅びのときを迎えた。

 テロ集団、真実の愛(「見捨てられた子供たち」が数日前に改名)が用いた、ウイルスは瞬く間に世界を覆い、人口の99.99%を地球上から消し去った。

 地獄の中で、世界は新たなる進化を遂げるべく人を選別した。

 しかし、それにどうしてもそぐわないと思われる古い遺伝情報を持つ人々もまた、少数ではあるが生き残っていた。


 旧世代の愛の残照が、生きる指標をなくした世代をかすかに照らす。

 愛を渇望した新人類は、残された僅かなリソースで彼らを見つめ続けた。

 そして、父を求めて、母に抱かれる夢を見て、新人類はようやく二本の足で歩み始めた。


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[一言] 感想を書くのが苦手なのでこれで・・・。 設定とか、キャラクターはすごい良かったと思います。 会話も感情の交差していく感じも もっと重厚な感じにしても成り立つと思います。 というかどちらかと…
[良い点] 男の記憶から再現されたデータでしかない妻が、この世界のデータ人間であれば絶対にしない人間らしい振る舞いをしたこと。 男が妻を完全な意味で理解していたのだと感動しました。 [気になる点] …
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