ライフ
ジン『この世界には、ライフと呼ばれるいわゆる職業が沢山ある。勿論、前の世界でも同様ライフに着かんければ生活できひん。』
「らいふ、、?」
ジン『せや、ちなみにタケルはんは前の世界ではどんな職業やったんや?』
「、、、け、、警備員です、、、自宅のですけど、、」
ジン『なるほどな、ニートって奴やな。まぁこの世界ではそれは通用せーへん。』
あまりにも率直に言うのでタケルは深く傷ついた。
ジン『まぁ話を続けるで。この世界で仕事を見つけるのは本当に簡単な事や。ライフステーション。いわゆる前の世界でのハローワークに行けばいい。』
「はぁ、ハローワークかよ、、、」
ジン『せや。ここからが話の味噌や。このライフ、ある一定の目標をクリアすると昇格する仕組みになってる。部長とか社長みたいな感じやな。まぁライフによって銭の稼ぎ方は1000通りあるから安易には説明できひんけど何となく分かってくれたか?』
「でも俺、、働いた事ないし、、、」
ジン『心配しなや。タケルはん当分ワイのギルドで働いて貰うさかいに。』
そう言うと机の引き出しから紙を二枚取りタケルの前に置いて見せた。
1枚目の紙にはライフ資格取得書と書いてあった
そしてもう1枚の紙には請求書と書いてあった。
「ん?なんすか?この請求書って。1、10、100 、、、、ひ、100万円??!!」
ジン『あーそれはあれや。タケルはんが倒れていた時に使わせてもろた復活草の請求書や。それ完済するまでワイのギルドにいて貰うで。』
ニヤーっと満面の笑みで答えるジンを見て悪魔と確信した。
ジン『何はともあれ山賊ギルド(ツバメ)にようこそ。改めましてワイがギルドマスターのジンや。お前は今日から山賊の見習いとして働いて貰う。勿論食事や物を買う銭は自分で稼ぐんやで。ほな、ここにサインしたらワイがライフステーションに提出してくるわ。』
ジン『それとギルド証を渡しとくや。山賊ギルドといっても他にも腐るほどある。勿論喧嘩を売ってくる輩もおるからその時はこれを見せたらええわ。まぁその辺は自分で色々と体験してみるといいわ。』
ジン『仕事についてはリキに聞いたらええわ。ほなな』
タケルは足下見られた怒りと現実を見せられた戸惑いの中、ジンの部屋を後にした。