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詩集<思考錯誤>

イビツ

作者: papiko

人間というものは

どこかイビツなのだ


けれどその歪な部分と

社会性との間を

微妙なバランスで生きている


世界もやはり歪なのだ

ただその歪さは個人のレベルでは

簡単に覆せない


ただ時代の英雄と呼ばれる人々が

行き過ぎたものを

あるいは足りないものを

こそぎ落とし補う


歴史に名を残すものもいれば

特定の人々の間で語り継がれる人もある


人の営みはいつも目隠しで綱渡り

失敗の積み重ね

努力の繰り返し


時間は未来へと流れている

それは錯覚かもしれない

自分たちが老いて死ぬ有限の存在だから

そう思っているだけかもしれない


歴史が証明していることはほんの一部のことだけ

だからいつも過去の事実が覆る


やはり歪なのだ

歪だからこそ

あるいは歪であるがゆえに

時が流れていると感じているのかもしれない


もしかしたら時間は繰り返されているだけかもしれない

メビウスの輪やウロボロスに象徴されるように……


本当のことは誰も知らないのだから

限られた命の時間を懸命に生きていくしかないのだろう




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