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ピアノの彼
聖奈side
その夜は泣きまくった。
そして、決めたの。今日から君を避けようと。
私が隣にいて、迷惑なら君に迷惑をかけないように生きようと。
-翌朝-
学校へ早めに行く。
席を確保するためだ。
カバンを置いて、教室から出て中庭に来た。
今日から君をさけないといけない。
そう思うと、なぜか涙が出てきた。
「うぅ…。」
ないていると、ピアノが聞こえてきた。
そこの中庭の隣にある音楽室からだ!
これは…
ショパン作、エチュード10の3 ホ長調。そう「別れの曲」
なんのにごりもない。すんだ音。
思わず、音楽室に足を運び…ピアノを弾いてる人を見た。
い、イケメンだ!!!藤田に並ぶイケメンだ!!!
けど、どこか藤田を思わせるところと、
この曲は私の涙を誘って…。
泣きくずれた。
すると…
「大丈夫?」っと言ってハンカチが目の前に。
さっきまでピアノを弾いていた、イケメンが目の前に!
「すみません、大丈夫です。」そう言うと…
「君は…夢野聖奈ちゃん?」
「え!?は、はい。」
「そっかー。君が。俺は門野優斗。よろしく!」
「えと…はい。」