[Turn 明星]66.
人質全員を解放し終えた総司たちは会社に戻っていて、疲れていた総司はソファに腰掛けていた。
すると、ズボンのポケットになにかが入っていることに気がついた。
ポケットから出してみると、それは一枚の折りたたまれた紙とUSBメモリだった。
ポケットに入っていたのによく壊れなかったなと総司は思った。
紙を開いてみると『そのUSBメモリには社長の能力の情報が載ってる。』と書かれていた。
USBをパソコンに刺しその中身を見てみると、たしかにその能力について載っていた。
そこには『本体が近ければ近いほど、ウイルスの自由度が上がり、限界はないと見える。』とも書かれていた。
「限界がないって、どんなチート能力だよ。」
さらにスクロールしていくと、ある文字が目に入った。
それは、『覚醒能力について。』だった。
「こいつにも覚醒能力があるのか?」
そこには、『自身の所持するお金や、その価値があるものを消費することで、自身のステータスを消費した金額に比例して上昇させる。』とあった。
「消費する金額か………。ステータスがどこまで上がるのかわからない以上、下手な行動はできないな。」
そう、ステータスの限界値がわからない以上、下手な行動は敗戦を招きかねない。今はこちらからの攻撃はしないのが一番だろう。
そのとき、部屋の扉が勢いよく開いた。
その正体は、真琴だった。
「総司くん、組合からこれが送られてきたんだ。」
そう言って見せてきたのは、USBメモリだった。
総司はそれを受け取り、パソコンに刺して、中身を見た。
そこには、組合の社員のものと思われる情報がずっしりと載っていた
「これは、組合の社員の経歴...ですか?」
「ああ、そうみたいなんだよ。」
その経歴を見るに、どの社員も二桁は人を殺していて、多い人で千人を越えている人もいた。
その中で一人、総司の目に止まった名前があった。
「コルト・R・パイソン...。」
先程まで戦っていた敵の名前がそこにあった。
だが、不思議なことに、二十年前より前の情報がまったくなかったのだ。
そして、『殺害人数…二人』と書かれていた。




