[Turn 悪鬼]65.
「社長。コルト・R・パイソン様が、お亡くなりに……。」
「あぁ。そうか。他の者は今のところ順調か?」
「はい、今のところ。しかし、裏世界殺屋本部に突撃している部隊はとても難航していそうです。」
「そうか。」
楽園組合の社長である五郎は黙りこんだ。
秘書である清子も、浮かない顔をしている。
「パイソンは能力は何とも言えないが、使い方は上手だったのにな。最強の鬼になれるように調合したウイルスも入っていたというのに。」
本当に馬鹿な子だ、と五郎は呟いた。
「仕方ないところはありました。一対四になった時点で、彼の勝利は難しかったと思われます。」
「そうだよな。運の巡り会わせがよくなかっただけだ。気持ちを切り替えよう。」
と言っているが実のところ、五郎は全然気持ちの整理がついていない。
というのも先日、アルファ、ベータの二人を失くしたばかりだった。
もう一人、バルカ・カイザという奴がいるらしいが、彼に至っては現在行方不明である。
「今回パイソンが死んだのも奴らか?」
「はい。雑用係の戦闘部隊だと思われます。」
「あの子供二人組は?」
「今回も戦場にいました。……別の人ですが、小太りの男性につきましては、生死不明といったところです。」
「他は?」
「ボロボロな状態ですが、回復役がいる以上、生存していると思われます。」
五郎はまた、頭を悩ませた。
「子供二人組の男だ、あいつを殺せ。」
五郎は気づいていた。
彼には、世界を壊す才能があると。




