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The War of Orphans  作者: どこぞの悪鬼&何処の明星
57/67

[Turn 明星]56.

 社員の中から、碓氷と俊太郎が出てきた。

「ここは、僕たちに任せてくださいよ。社長。」

「私達だって真琴っちやられて頭きてるんだよねぇ。」

 それを聞いて、社長は少し驚いた。

「いや、全員でかかろうと話だったんだが…いや、そうか、頼んだぞ。…お前たち、この部屋から出るんだ。巻き込まれるぞ。」

 その言葉に碓氷と俊太郎以外の社員達が部屋の外に出た。

「敵ながら、優しいんだね?意外と。待っててくれるなんてさ。」

「どうだっていい。我々の勝ちは決まっているんだからね。試行錯誤くらいはしなよ。」

「そりゃあありがたいね。」

 碓氷が、俊太郎の背中を叩いた。

「さぁ、始めよっ。」

「はぁ、五月蝿いやつと一緒に戦いことになるとはなぁ。」

「はぁ?なにその言い方!ムカつくんですけどぉ。」

「ああ五月蝿い五月蝿い。足を引っ張らないように僕にしっかりと合わせてくれよな。」

「はぁ?あんたが合わせんのよ!」

能力(スキル)夢幻魔術(むげんまじゅつ)強制交代(エンペラーライズ)』」

能力(スキル)氷化風月(ひょうかふうげつ)煌幻雪(こうげんせつ)』」

 すると突然、部屋の中に雪が降り始めた。

「なんだ?雪か?どうなってるんだ?」

 碓氷は、銃を構えた。

「なにぃ?銃だと?おい!ベータ!」

「わかってる!『重なり合う真実(シュレディンガー)』!…え!?」

「どうした!?」

能力(スキル)が、使えない。」

「は?なに言って…」

 次の瞬間、銃声が聞こえ、アルファが倒れた。

「…!?」

 ベータがアルファが倒れたことに気づいた時には、アルファはすでに息をしていなかった。

「一体どうなって、」

「まだ気づかないのか?」

 なんと、ベータの目の前にいたはずの碓氷が俊太郎に変わっていた。

「お前の能力(スキル)は確か、起こりうる未来にのみ変えるけどができる、だったな?僕が持ってるこの銃には、弾が入っていなかったのさ。だから能力(スキル)が発動しなかった。」

「じゃあどうやってアルファを殺したんだ!たしかに銃声が聞こえたはずだ!」

「僕の能力(スキル)は、五感をいじることができてね、君に銃声を聞かせただけだ。そいつを殺すのはもっと簡単だ、僕の覚醒能力だ。範囲内の物どうしを交換することができるんだ。」

「それで、どうやって…」

「彼の心臓と石を交換したんだ。………そして、君もチェックメイトだよ。」

「…は?」

 次の瞬間、ベータの身体は一気に凍りついた。

 いつの間にか、碓氷がベータの背後にまわっていたのだ。

「ちなみに、さっき言った心臓の件は嘘だ。実際は、五感を奪って動けなくなっているだけだよ。」

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