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The War of Orphans  作者: どこぞの悪鬼&何処の明星
55/67

[Turn 明星]54.

「真琴…無事だったのか。」

「はい。でも、能力(スキル)は使えなくなりました。」

「そう…か、万号はどうなった?」

「あいつは、死んでしまいました。」

 社長は苦しそうにしながら起き上がった。

「これ以上犠牲者を増やすわけにはいかない、まだ私の能力(スキル)は残っている、総司とみさきはここに残ってくれ、応援を呼ぶ。」

「わかりました。」

 社長は、真琴の肩を掴み、瞬間移動(テレポート)を使った。

「二人殺し損ねたが、お前ら二人はこのバルガ・ライザが必ず殺す。」

「応援が来るまでなんとか耐えよう。」

 その言葉に、みさきは、コクリと頷いた。

「貴様ら、わかっていないようだなぁ。このアルファ様の、『皇帝(エンペラー)』の恐ろしさに。」

「どうゆうことだ?」

「我が能力(スキル)は、我に服従した者を操る…だけではない。」

「なんだって?」

「我が能力(スキル)は、死体さえも操ることができるのだ。」

 次の瞬間、総司が立っている地面が爆発した。

「!?」

 総司は回避しようとしたが、右脚が爆発によって、飛ばされてしまった。

 だが、すぐにみさきが脚を治した。

「ありがとう、みさきちゃん。」

「うん…でも、死体さえも操ることができるってなると、かなり厳しくなってくるよ。」

「僕ら以上の能力者が三人か、…仕方ない。」

「…?なにをする気?」

「僕の能力(スキル)を、限界ギリギリまで上げる。」

「限界ギリギリって、大丈夫なの?」

「たぶん大丈夫。」

 大柄の男が、ため息をついた。

「まだ話すのか?さすがに待ちくたびれたぞ?」

「…やるしか、ないのか。能力(スキル)幽遊戦記(ゆうゆうせんき)餓鬼(がき)』。」

 次の瞬間、少女が倒れた。

「なにが…起こったの?」

「五感を奪った。一時的だがな。僕の能力(スキル)、『幽遊戦記(ゆうゆうせんき)餓鬼(がき)』は、対象から、ものを一つ、一時的に奪う能力だ。ものってのは、なんだっていい。なんだって奪える。」

 だが、大柄の男は、笑った。

「その能力(スキル)も、所詮は能力(スキル)だ。我には効かんぞ?」

「だからだよ。」

「なに?」

「だからこそ、お前だけは、再起不能にできる。」

「…まさか。」

「この命に変えても、お前だけは再起不能にして見せる。…能力(スキル)幽遊戦記(ゆうゆうせんき)餓鬼(がき)』、対象は、三次元、奪うものは存在だ。三次元空間自体を、破壊する!」

 次の瞬間、空間にヒビが入り、徐々に空間が崩れていった。ただ一人、大柄の男を除いて。

「バルガ、と言ったな。お前の能力(スキル)が逆に自分の首を絞めることになったな。お前は、その三次元空間でもなく、四次元空間でも、二次元空間でもない、なにもない空間で、一生過ごすといいさ。」

「チクショォォオ!!」


 バルガは、なにもない空間に出され、途方に迷っていた。

「クソが!必ず戻ってやる!必ず戻って、あの総司とかゆう奴を、殺してやるぅぅう!」

 バルガは、自身の能力(スキル)によって、空腹によって死ぬことがなく、ましてや、寿命すらないのである。

 死ぬこともなく、ただなにもない空間を彷徨い続ける。

 バルガ・ライザ…別空間に飛ばされ、再起不能。

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