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The War of Orphans  作者: どこぞの悪鬼&何処の明星
49/67

[Turn 明星]48.

 どこに行こうかな、と悩みながら歩いていると、ゲームセンターのユーフォーキャッチャーの前で騒いでいる子供と、それを落ち着かせる男性がいた。

 外見は別に普通の親子に見える。だが、なにか変な予感がした。

「おいおい、光一(こういち)くん、もう諦めなって。」

「いやだぁ!取れるまでやるんだぁ!」

「でもねぇ、もうやり始めてから三十分も経っているんだよ?そろそろ行かないかい?」

「取れるまでやる!勇太(ゆうた)!お金ちょうだい!」

「仕方ないなぁ。これで最後だよ?」

 そう言いながら、勇太と呼ばれている男がお金を渡した。

 そのお金を機械に入れ、真剣な表情でボタンを押した。すると、アームが景品を持ち上げた。そろそろ取れるところまできたが、落ちてしまった。

 子供が膝から崩れ落ちた。

「ああああぁぁぁぁあ。」

「残念だったね。帰ろっか。」

 その様子を遠くから見ていた二人は近くに行き景品を見た。その景品は、デカめの犬のぬいぐるみだった。

 総司は、取れるかもと思い。お金を入れて、挑戦してみたが、すぐに取れてしまった。

「あれ、取れちゃった。」

 まずいと思い、さっきの子供の方を見ると、子供が泣き出してしまった。

「いや、ご、ごめ………!?」

 総司が謝ろうと、子供に近づこうとしたが、時が止められたように動けなくなってしまった。

 筋肉が硬直し、全く動けなくなってしまった。

 男性は、泣いている子供を慰めている。

「ちょっと、君、そのぬいぐるみを譲ってはくれないかい!?礼はするから、頼む!」

「は…はい。…ど…どうぞ。」

 硬直した身体を無理やり動かし、ぬいぐるみを渡した。

「ほら、光一くん!ぬいぐるみだよ!あの人が譲ってくれたんだ!ほら、ね?泣き止んで?」

「うぅ…ぐすっ。」

 泣き止んだ瞬間、総司の身体が動けるようになった。

「よかったぁ。ごめんね、譲ってもらっちゃって。」

「いえ、いいんです。」

「私の名前は蒼井(あおい) 勇太、こっちの子供は、神楽(かぐら) 光一だよ。」

「僕は、日松川 総司です。…えぇ〜と。変なことを聞くんですが、もしかして、能力(スキル)を持ってますか?」

「え?君達も能力(スキル)を持っているのかい?」

 男性は、すごく驚いた。

「私の能力(スキル)は、『威圧(プレッシャー)』、ただ威圧感を放つだけの能力(スキル)、そして光一は、『魔王(デモンズキング)』、まだこっちの能力(スキル)は不明なんだよね。」

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