[Turn 悪鬼]47.
「え、なんで……?」
彼女はとても驚いた様子だった。
「えっと、そのー……。たまには、ね?」
濁す総司に、みさきはわかっていそうな表情で詰め寄ってくる。
「どーゆーこと。」
「そーゆーことだよ。」
やっぱりわかっていそうな表情を浮かべながら、みさきは朝ごはんを食べ続ける。
このままいると問い詰められそうだったので、総司は急いで朝食を終わらせて身支度を済ませた。
一応オフィスに向かおうとすると、後ろにみさきがついて来た。
「なんで買い物しようって急に言い出したの?」
「そーゆーことだって。」
なるほどねー、とみさきは言う。
……まあ、他にも理由はあるけど、問い詰められると思うし黙っておこう。
そんなこんなでオフィスに着く。
「おや、総司君。なんかいつもと違う服装だね。」
「やっぱりわかりますか?」
「あぁ、今日は誰かとお出かけかい?」
「一応。」
「えー、青春じゃーん。」
真琴と総司の話の間に碓氷が入ってくる。しかし、青春はここでは使わないのではないだろうか。火を付けたら困る。口に出すことはやめておいた。
「じゃあ、お金渡しておくね。……みさき君にも。」
「私ですか?」
「そうだ。きっと二人で行くんだろう?」
みさきは口に苦いものを含んだかのような顔をする。
この時点で、二人で出かけることを隠すのはもう無理だろう。
そして、二人は真琴からお金を貰った。
「3、万……。」
そして、その金は高すぎた。
「気を付けていくんだよ。」
真琴が手を振ったので、総司は手を振り返す。
そのまま二人は外に出た。
最初に向かったのは大きなショッピングセンターだった。
ここならオールジャンル対応しているし、行きたい場所がないと困ることもないだろう。
少なくても服はたくさんあるので、みさきは楽しめるはずだった。
「なんか欲しいものある?」
「特に。だからそっちの好きなところ巡って。」
「オッケー。総司も気になるところ見つけたら言ってね。」
色々と散策しているのだが、みさきはまったく店に入ろうとしない。
女子がたくさん入りそうな場所なのに、だ。
「服とか見なくて大丈夫?」
「うん。正直言うと、服とかあんまり興味ない。」
「あ。」
何となく察した。
これ、後で行く場所困るやつだ……‼




