[Turn 明星]46.
はぁ、と総司はため息をついていた。
なぜなら、王様ゲームの命令で、みさきと風呂に入っているからである。
いくら下着を着ているとしても、目のやり場に困ってしまっている。
かれこれ二十分ほど、なにも喋らない状態でいた。
さすがにこのままでは気まずいと思い、総司が喋り出した。
「いやぁ、ほんと、運が悪かったよねぇ。まさかこんな命令に当たるなんて。」
「…そう……だね。」
総司は、(気まずい、こうなることはわかってはいたけど、気まずすぎるよ。)と思った。
「じゃ、じゃあみさきちゃん。僕、先に出てるからね。」
「あ、ちょっと待って。」
「え?」
二人は新一から与えられた命令を終え、部屋に戻ってきていた。
「えぇと…これはいったいどうなってるんですか?」
戻ってくると、真琴以外の四人が倒れていた。
「やぁ、二人とも、遅かったねぇ。」
「みなさん、なんで倒れてるんですか?」
「まぁ、いろいろあったのだよ。僕が三回連続で王様を引いたり、ちょっとあれな命令をしたりね。」
「ち、ちょっとあれな命令…ですか?」
「どうしたんだい?その反応、ただ僕はサウナの中で筋トレをさせただけだよ?」
「サウナの中で…筋トレ…新一さん、ありがとうございます。」
みさきが、倒れている碓氷をツンツンしながら言った。
「人数が大幅に減っちゃったけど、まだやるの?」
「いや、さすがに三人じゃあ無理だね。ここらへんで終わりにしておこう。」
二人は、再び自分の部屋へと戻った。
ここは、街から少し離れた一軒家、スーツ姿の男が台所で夕食を作っていた。
「今日の夕食は、君の好きなオムライスだよ。」
そう言いながら、男は二人分のオムライスを卓に置いた。
「さぁ、いただこうか。…どうしたんだい?今日は、食欲がないのかな?…もしかして。」
男は、人形を手に取った。
「やっぱりだ、死んでしまっている、この子ともお別れだね。綺麗さっぱり、別れよう。」
次の瞬間、その人形は、煙のように消えてしまった。
次の日の朝、総司は、朝食を食べながらニュースを見ていた。
『先日、行方不明だった二十代の女性が、遺体となって発見されました。発見された場所は埼玉県川越市にある喫茶店ダチルダで、椅子に座らされている状態で発見されました。』
「最近、物騒な事件が増えてきたね。」
「私達も、活動してないわけじゃないのにね。」
と、みさきも朝食を食べながら答えた。
「あ、醤油取ってぇ。」
総司は、みさきに醤油を渡した。
「ねぇ、みさきちゃん。今日、買い物行かない?」




