[Turn 悪鬼]45.
「あー、こいつやったわ。」
と、碓氷。それを武山が必死に止める。
新一は、ものすごく気まずそうな顔をした。
「もしかしてやらかした?」
もちろん、新一を除く全員が全力で頷いた。
「ちょっと……これは高校生にとっては過激すぎないか?」
「誰であっても過激すぎるわ。とりあえずあいつは殺す。」
「篠崎さん⁉ やめてください‼」
そう、篠崎さんの殺すは本当に人が死ぬ。
「えっとー、どうしようか?」
「……いいですよ、やります。『一緒に入れば』いいんでしょ?」
「ちょ、みさきちゃん⁉」
顔を赤らめているが、その笑みはどこか意地悪いものを感じる。
「うん。そうだけど……。」
「じゃあ、入ってきます。総司ー、行くよー。」
総司は全力で断ろうとしたが、みさきの拳が徐々に近づいてくるので諦めてついて行くことにした。
部屋に入ると、みさきが全力でタンスを漁り始めた。
「だから、どうして受け入れたのかなー。」
「ちゃんと理由はあるよ。ほら、総司も下着取り出して。」
「え? なんで?」
「『風呂に入ればいい』って言われたんだから、下着付けていてもありじゃん?」
ずる賢いけど、すごく助かったと総司は思った。
そして風呂を一緒に洗い、沸かしているついでにシャワーを済ませている。
「なんか、色々と変な感じがするなぁ。」
「わかるかも。人と風呂入るなんて何年もやってなかったからね。」
そう言うみさきは苦笑いを浮かべている。それを総司はうつむいて笑うことしかできなかった。
普通に恥ずかしいだけではない。
……目のやりどころに困るのだ!
みさきは女子の目のやりどころに困る部位ランキング一位と二位を隠すことには成功しているのだが、残りはちゃんと見えている。
「なんで服を着なかった……?」
「着衣水泳って上がった後重いから。」
総司は一応納得がいったので首を縦に振った。
――そうこうしている内に、お湯が沸いたようだ。




