[Turn 明星]38.
風呂場から出てきたみさきは、一枚の大きな布団を見て少し驚いているようだった。
「えっと…二人で同じ布団を使うの?」
「まぁ、そうゆーことなんだろうね。」
まずはみさきちゃんを安心させないといけないな。と総司は思った。
「僕は押し入れの中で寝るから、みさきちゃんは布団を使っていいよ。」
「え?…押し入れ?…それって、ドラ…」
「みさきちゃん、それ以上はやめておこうか。」
「え、私まだドラしか言ってないんだけど。」
「ドラはいろいろと危ないから、ね?」
時計を見ると、すでに二十三時を過ぎていたので、総司は、押し入れの中に入って寝ようとした。が、みさきがそれを許してくれなかった。
「押し入れの中じゃ風邪ひいちゃうでしょ?いいよ、一緒の布団でも、気遣ってくれたんでしょ?」
「いや、でも……」
「でもじゃない。風邪引かれても困るから、今日は一緒に寝て、明日また話をつけた方がいいでしょ?」
総司たしかにそうだな、と思った。
その夜、同じ布団に女子がいるせいで、総司は寝付けなかった。
次の日、夜中にようやく寝付けた総司は、いつもより少し遅く起きた。
「はぁ、同じ布団で寝るんじゃあなかったなぁ。あんまし寝付けなかったなぁ。」
「あ、起きたの?朝ごはん作っといたよ。」
その言葉を聞いた総司は驚きにより、一気に目が覚めた。
「みさきちゃん、料理…できたの?」
「まぁ、そりゃ人並みにはできるけど。…もしかしてできないと思ってたの?」
総司は頷いた。
「ひどくない?」
「人は見かけにはよらないものだね。」
「それどうゆう意味?」
「そのまんまの意味。」
三十分後、総司とみさきは朝ごはんを食べながら話をしていた。
「あー言ってしまったことは謝るよ。でも半殺しにする必要はなかったんじゃあないの?」
「あそこまでバカにされると流石に頭にくる。」
あー、僕は後何回死にかけるのだろうか、と思いながら総司は卵焼きを口に運んだ。




