[Turn 悪鬼]35.
「じゃ、続きとでも行こうじゃねぇか。」
「ええ、望むところよ。」
二人には見えない火花がもう電気のように散っている。
「はいはい、ストップストーップ。」
それを真琴さんが止めた。
「あ? 何だよ?」
「彼女の能力については確認できた。それも色々と危ない奴だということも確認済みだ。敵に彼女を渡したらこちらにも危険が及ぶ。よって、決着はついていないが『合格』とする。」
真琴さんは名前を尋ねる。
みさきです、と彼女は答えた。
「みさき君。君の取った戦法は危なっかしすぎる。今回は大丈夫だったが、一線を越えた瞬間、その人の魂は個体に戻らなくなるだろう。気を付けるように。」
「バラバラにしてから能力を使用しただけなんですけど……。」
「普通バラバラにしたら人って生き返らないよ。僕も一瞬三途の川見えたし……。」
「え⁉ ごめんなさい‼」
みさきが加わっても、チームの様子は全然変わらない。
だけど、一人だけ不服そうな奴がいた。
「おーい、真琴さん? まだ決着ついてないんですけど?」
「……なぜそこで和解してるんですか?」
「あー、この人、家の社員だからね。」
みさきは大きく目を見開く。
そんな時期もあったなぁ、と総司は思った。
「じゃ、案内の続きは総司君よろしく。彼女は医療班か戦闘班のどちらかになるだろう。先に医療班の案内を頼みたい。」
「……はい。わかりました。」
「篠崎さんはきっとオフィスにいるだろう。声をかけて彼女に案内してもらうといい。」
「…………はい。」
総司はみさきを連れながら、彼女に滅多刺しの光景を見せるのかぁと考える。
まあ、試験中に人の身体バラバラにしたヤバい奴だし、大丈夫か。




