[Turn 明星]34.
みさきが触れていたギャルの傷がだんだんと治っていった。
「お、ほんとに治った。」
そして、次にその横に倒れていたおじさんに触れ、もう一度能力を使って、おじさんの傷を治した。
「よし、これなら…。」
そのとき、総司が飛ばされて、壁に打ちつけられた。
「つってぇなぁ。テメェ、新人のくせしてこの俺に一発当てるとはヨォ。」
みさきは、すぐに総司を触り、傷を治すが、気絶しているのか、目を閉じたままだった。
(ギャルとおじさんと総司は気絶していて、あの男性は戦おうとしないってことは………。)
「私がやるしかないの?」
「ん?次はオメェか。………しかし、女かぁ。俺は女を痛ぶる趣味はねぇのにヨォ。」
爆発の能力者は、頭をぽりぽりとかいた。
「まぁいいか。これも仕事だ。仕事ならしょうがないよなぁ?悪く思うんじゃあねぇぞ?…能力『紛弾爆輪』『集束爆弾』」
爆発の能力者の右手には、紅色に光っている玉が形成されていた。
「ほらよ。」
そう言い、爆発の能力者は、右手に乗っていた赤い玉をみさきに投げた。
「まずい、あの玉がなんなのかわからないけど、なにかやばい。」
みさきは、咄嗟の判断で、総司を盾にした。
そして、その赤い玉が爆発して、盾にした総司の下半身が吹き飛ばさた。
「このくらいなら『完全修復』………よし、治った。」
「ふーん。一撃目の爆発は防いだかぁ。…だけど、二撃目はどうかな?」
部屋には、大量の赤い粒が散らばっていた。
「…え?」
次の瞬間、その赤い粒が、一斉に爆発した。
「さぁてと、どおなってるかなぁ。死んでないといいんだがなぁ。」
爆発した後の部屋には、なにも残っていなかった。死体などがあるわけでもなく、机などが爆発した後の残骸が残った程度で他にはなにも残っていなかった。
「なんだ?粉々になるほどの威力じゃあないはずなんだが。」
そのとき、爆発の能力者は、あるものを見つけた。
「床に穴が空いている、だと?…俺の爆発で空いたわけゃあねぇ。となると、あの女が?そんなわきゃねぇ。あの女にそこまでの力があるとは思えねぇ。…しょうがねぇなぁ。」
爆発の能力者は穴の中に入っていった。
その穴の中には誰もいなかった。
「ああ?どうなってやがる。」
そのとき、爆発の能力者は、自分が追い込まれていることに気がついた。
「今だ!能力『完全修復』!」
爆発の能力者が入った穴の上に、先程爆発したはずの赤い玉が現れた。
「どおなってやがんだぁ?ありゃあヨォ。俺はまだ能力を使っちゃあいねぇぞ。」
「びっくりしたでしょ。」
そこには、穴からひょっこり顔を出したみさきがいた。
「オメェ、どおやって姿を隠したんだ。」
「簡単なことよ。ただ、自分や、みんなの身体をバラバラにして隠したの。バラバラになってもあんたが穴の中に入ってから治せばいい。」
「てこたぁ、俺を帯び寄せるための穴か。」
「そうゆうこと。」
爆発の能力者は、舌打ちをした。




