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The War of Orphans  作者: どこぞの悪鬼&何処の明星
34/67

[Turn 悪鬼]33.

「おぉ……回復ヒール系? 汎用性ありまくりじゃん。」

 能力スキルを信じ始めた彼女からは、何か交戦的な目を感じる。

能力スキル的に言えば真琴さんと篠崎さんの中間か……?)

 真琴さんは戦闘班。篠崎さんは医療班。

 だったらその間にいるこの子は何班になるんだろう……?

「えっと……今はその……二人はやられてるんですよね?」

 みさきはそう言いながら武山と碓氷を指さした。

「うん。さすがに生きていると思うけど。」

「オッケー。じゃあ、その人頑張って倒しといて。」

「了解。」

 と言いながらも、総司は「僕の方が先輩だよね?」と考える。

 だけど、総司は気にせずに戦うしか方法はなかった。

 ――社員メンバー同士、殺さないことが条件だけど。

「ハッ、ついに死にに来たか。」

「そんなことないけど。」

 総司はみさきに命令されて仕方なく一人で戦っているだけである。

「いいぜ。やってやる。」

 総司と万号は再び能力スキルを唱える。


 一方のみさきは、やられた(ということになっている)二人に近づいていた。

「二人の感じから見るに……唱えなきゃ使えないんだよね。」

「ああ。そうなるね。」

 と、突如現れた男性に声をかけられる。

 唯一やられていないにも関わらず、なぜか加担してない人だ。

 みさきはその男の名前を知らない。

「じゃあ、どうやって唱えればいいんですか?」

「自分の心の中に聞くんだ。そうすれば、きっと見つかるはずだよ。」

「はぁ……。」

 どうやって探せばいいんだよ、とみさきは思った。

 でも、それを知らない自分で見つけなければいけないらしい。

(私の能力スキルって、何なんだろう。)

 総司いわく、みさき自身は回復ヒーラーらしいが、それをどう使えばいいのかわからない。

 おじさんに最初から触るのは嫌だったので、みさきは少し年上ぐらいのギャルに触れた。

 総司は鬼。爆発野郎はその名の通り爆発を使う。

 だったら、私は――。

 頭の上の豆電球が光る音がした。

「……『完全修復フルリペアー』。」

 それがみさきの能力スキルだった。

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