[Turn 明星]24.
「交渉でもするつもりか?」
「まさか、別に君達にやってもらいたいものなんて無いからね。」
新一はニヤリと笑った。
「まぁ、君達がこの情報を欲しいって言うなら交渉してあげないこともないけどね。」
「なんだ?なにが欲しい。金か?情報か?」
「それは交渉するってことでいいのかな?」
「まだだ。そちらの要求を聞いてから答える。」
「こちらが聞きたいのはただ一つ、どうやって鬼を増やしたんだ?」
富倉はため息をした。
「ついてこい、二人で話したい。」
「その間この人達はどうするんだい?」
「お前たち、本部に戻って作業でもしていろ。」
千人ほどいた裏世界殺屋は、ぞろぞろと建物を出て行った。
「さぁ、ついてこい。」
新一はある個室に案内された。
「ここで不意打ちはなしだよ?」
「そんなことは、裏世界殺屋の社訓に反する。」
「さぁ、交渉をしようか。」
「まずはこちらから話そう。」
「いいの?」
「ああ。」
「助かるよ。」
「どうやって鬼を増やしたのか、だったな?」
「うん。」
「ウイルスだ。ウイルスを人に感染させることによって、鬼を増やした。そのウイルスの名は、虫のような動きをするところから、バグスウイルス。そのウイルスに感染しても、あまり症状は出ない。だが、誰かの血を見た時、突如として症状が現れ出し、鬼になる。」
「特効薬などはあるのか?」
「特効薬ならある。だが、現時点での量産が難しいため、使うことを許されていない。」
「なるほどね。」
「次はこっちだ。無空間に行く方法を教えろ。」
「お前たちが裏世界と表世界を行き来する際に、空間の歪みが発生する。その歪みこそが無空間なんだ。ただ、その空間にとどまることが君達にはできなかった。だから気づかなかったんだ。」
「つまり、俺たちは何度も無空間に行っていると言うのか?」
「そうさ。君達は無空間に何度も行っている。だが、とどまれば身体が崩壊していき、この世から存在ごと消えてなくなる。だから行けなかったんだ。」




