[Turn 明星]22.
「痛いなぁ。急になにするんだよ。」
四之宮はゆっくりと立ち上がった。
「能力『行動規制』『福野 和也は首から下を動かすことができない。』」
「なぜ首から下なんだ?」
「君が痛みに悶えながら苦しむ声が聞きたいからね。」
「………そうか、やってみるのだな、できればの話だがな。」
「できるさ、今の君を例えるならまるで、虫籠の中にいる足を抜き取られたバッタだよ。」
「変な例えかたをするんだな。」
「じゃあ、袋の鼠かな?」
「違うな、袋の鼠とは、袋の中に追い込まれたネズミのように、逃げ場のない状態のことを言う。」
「そうだろう?」
そう言うと、四之宮は社長に近づいた。
「今の君は、赤ちゃんにだって倒せるさ。」
「………おい、新一、四之宮以外全員、この建物にいる四之宮以外の裏世界殺屋全員を相手しておいてくれ。」
「彼一人で?無理だろ。この建物には千人はいるんだぞ?それに、その中には幹部が二人いるんだ、無理に決まっているだろう?」
「さぁ行け、新一、頼んだぞ。」
新一は、急いで部屋を出た。
そしてこの部屋には、社長と四之宮の二人だけが取り残された。
「本当によかったのかい?」
「新一を舐めるなよ?あいつの能力は、『全ての問に解を出す能力』だ。この意味がわかるか?」
「………!まさか、嘘だろ?そんなことができるわけ…」
「できるんだよ。あいつはね。」
その頃、新一は、その千人の敵を相手にしていた。
「はぁ、社長も人使いが荒いよねぇ。………まぁいいか。能力『絶対能力』君達の思考も、数秒後の未来さえ、お見通しだよ。」
すると奥から、小学生ほどの身長の男が近づいてきた。
「貴様が雑用係の新一か。」
「そうだけど、君は?まぁ、わかってるけど、自己紹介くらいはさせてあげるよ。」
「俺の名前は、『富倉 義景』能力も言っておこう。俺の能力は、『黒丸閻断奏団』『振動を操作する能力』だ。」
「振動を操作する。か、なるほど、君が重力操作の富倉君だね。空気の振動を利用しての重力操作かぁ、そこに辿り着くまでどれほど苦労したんだい?まぁ聞くまでもないけど。」
「お前、ふざけているのか?」
「僕は至って真面目さ、そもそも、君達の様な犯罪集団に真面目も不真面目もあるのかい?答えはイエス、なぜなら、君達の様な犯罪集団にも心というものだって少なからずあるから、僕は再び問う、そんな君達に勝算はあるのかい?」




