[Turn 明星]12.
「君達は建物の中にいるであろう鬼を殺してきてくれたまえ。」
「真琴さんは?」
「こっちは、なんとかするよ。」
三人は建物の中に入った。
「神野、貴様の息の根を止めてくれるぞ。」
「無理だと思うよ?君じゃあね。」
「ふん、言っていろ。『天使之羽』!」
先程碓氷を襲った羽が、真琴に襲いかかった。
「だからさぁ、攻撃が甘いんだって。」
真琴は、自身に襲いかかってきた羽を全て避けた。
「それに、攻撃後の隙があり過ぎだ。前にも言ったはずだぞ?」
攻撃を避けた後、真琴は高く跳び、佐野口を蹴り落とした。
「ぐっ!」
「ほらほら、一発でも当ててみなよ。まだ当たる気配もしないよ?」
「はぁはぁ、ふんっ!」
佐野口は先程よりも高く飛び上がった。
「おお、高い高ーい。すごいねー。………で?…高いからどうしたと言うのかな?」
「…!?」
「高い所から攻撃しようと言うのかい?さっきの距離でさえ一発も当たらなかったのに?」
「やってみなければわからないだろう。」
「いーや、わかるね。試しにやってごらん?」
「死ぬがいい!神野!『天使之羽』!」
先程よりも倍の量の羽が真琴に襲いかかった。
その瞬間、真琴はニヤリと笑った。
「総司君!」
「はい!」
佐野口の後ろに、半鬼化した総司がいた。
「なにィ!?」
「落ちろ!」
総司は、佐野口を叩き落とした。
「ナイスだ!総司君!」
「はぁはぁ。」
「さぁ、どーする?佐野口君?上に飛んでも総司君に叩き落とされる。だからと言って地上戦にしても総司君にボコられる。詰みだよ?君は。」
「なぜだ!…ここまでの能力があるのに、なぜさっきまで全く攻撃してこなかったのだ!」
「彼はね、さっきまで考えていたんだよ。いろいろと、ね。君と違って。」
「…チッ。…鬼の反応も消えてしまったから、この辺でお暇させて貰おう。」
「そうかいそうかい」
佐野口は、空中に飛び上がり、飛んでいった。
「行きましたね。」
「ああ、そうだね。」
建物の中から碓氷と、武山が出てきた。
「あんたが足引っ張らなければもっと早く終わったって!」
「いやいや、足引っ張ったのは碓氷の姉ちゃんの方だろ?」
二人は、口喧嘩をしながら出てきた。
(この二人、本当に仲良いな。)と、総司は思った。




