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【完結済】天国と地獄  作者: 吉田真一
最終章 そして10年後
178/178

最終話

 ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★

 ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★


【向日葵の観察記録】


 あの後、加奈子は向日葵畑に種を植えた。


 ちょうど50本目。きっと他向日葵達と支え合い元気な花を咲かすことだろう。


 今日あたしは加奈子を許した。


 許すと言う行為は、他のどの行為よりも勇気がいることなんだってことを、身を持って感じた1日だったと思う。


 過去に固執しているうちは未来へ進めない。故に御影村の未来を考えれば、あたしの判断はきっと正しかったんだろう。


 賢也だって、天の上で喜んでくれてるんじゃ無いかな。とにかく優しい子だったから。



 天国と地獄......


 それは遠いようで実に近い存在。むしろ隣合わせと言える。


 長い地獄を経験したあたしだからこそ、そんなことが分かるのかも知れない。



 あたしの人生はまだまだこれから。


 再び地獄に落ちるようなことが有っても、人には優しく接し、笑顔を忘れないようにしたい。


 優しさは笑顔を生み、笑顔には自分、そして人を幸せにする魔法が掛けられてるのだから。



 さぁ、明日からまた忙しくなる。仲間達と共に、上を向いて歩み続けて行くことにしよう。


 野に咲く向日葵のように......

 


 ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★

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(天国と地獄 完)



 最後まで『天国と地獄』にお付き合い頂き、誠にありがとうございました。


 お読み頂いている皆様がモチベーションとなり、何とか完結を迎えることが出来ました。感謝の言葉しか有りません。



 向日葵が最後に加奈子を許したもう一つの理由......


 それは彼女自身も事件の責任を感じていたところにあります。


 火を放ったのは確かに加奈子ですが、加奈子を鬼に仕立て上げたのは、自分と悠真君。加奈子だけに罪を被せるのは、きっと良しとしなかったのでしょう。向日葵の性格を考えれば、頷けるような気がします。


 実を言ってしまいますと、プロットの時点では琴音からのスタートだったんです。


 謎を含んだまま中盤まで琴音で行き、琴音が御影村へやって来た時に初めて過去が明かされる......そんな流れでした。


 でもいざ書き始めてみると、高校時代のストーリーの方がテンポが良くて、こっちから始めた方がいいのでは? などと思って全てをひっくり返した次第なんです。


 結局、文才の無い自分ですから、そんなことをやってるうちに、書き上げるのに3年も掛かってしまいました。


 でもこうして無事に約半年間の連載を終えることが出来て、本当に書いた甲斐も有ると言うもの。物書き冥利に尽きます。


 最後にもう一度お礼を申し上げさせて頂きます。

【天国と地獄】をお読み頂き本当にありがとうございました。 また次作品を書いた際は、何卒宜しくお願い申し上げます。吉田真一


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