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【完結済】天国と地獄  作者: 吉田真一
第5章 琴音の覚醒
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向日葵の花

 時刻は既に、朝の5時を回っていた。


 窓から差し込む朝日は、未来を見据えた琴音にスポットライトを当てているかのようにも見える。


 そしてそれは琴音の人生において、一番長い夜の終焉と、山村琴音と言う名の別れを意味していたのかも知れない。



 ※ ※ ※ ※ ※ ※ 

 ※ ※ ※ ※ ※ ※ 


 それから5日間。


 お母さんのお通夜が有り、告別式有り、あたし向日葵(琴音)は本当に忙しい日々を過ごした。


 たまにテレビで見る有名人のお葬式は、大勢の人が訪れて受付には長蛇の列が出来てた。


 お母さんのお葬式もきっとそうなのかな? って思ってたけど、参加したのはあたしと義理父と智美ちゃんの3人だけ。随分違うと思った。


 でもお焼香には翔子さんとカウンセラーの下村さん、それと隆美さんと店長さんも来てくれた。


 あんな火事が有った直後なのに、よく来てくれたと思う。


 義理父から聞いた話だと、こう言うのを『家族葬』って言うらしい。


 最近ではあまり大袈裟にしないでしめやかに行う事が多いそうだ。


 お母さんにもう会えないのは寂しいけど、幸せにならなきゃならないからあたしはこれを乗り越えていこうと思う。


 東京を離れたら、もうあたしは1人で生きていかなきゃならない。


 だからこれからは自分でいっぱい考えて、自分からいっぱい言葉に出していこうと思ってる。


 何となくだけど......


 自分でも少しづつそれが出来始めてるような気がしてる。周りの人から見たら、全然まだダメなんだと思うけど......


 なのでここから先はあたし目線で見たこと感じたことなどを、そのまま文章に認めていくつもり。それも訓練だと思ってる。



 あたしは負けない!


 だってあたしは、夏の強い日差しにも負けない向日葵なんだから......


 ※ ※ ※ ※ ※ ※ 

 ※ ※ ※ ※ ※ ※ 


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