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第6話 出会い5

やっと会話できるかと思いましたが、どうしてもこの話を入れなければと思い、書いてたらまだでした・・・。

今日は少し私用があり、午後21時を過ぎていた。


大体、このぐらいの時間には羅夢の配信が始まっているはずだ。

そう思いながら、イレアムを開くと案の定、配信中の文字が見える。

今日は長めにやると言っていたし、先に腹ごしらえにエネルギーチャージとビタミン剤だけ摂取した。


「今日は何食べようかなー。みんな何食べるん?」


入った瞬間、聞こえてきたのはこの言葉だった。

先に、チンチラとアリクイと鳥、狐と見知らむアイコンが表示されていた。

名前の表示を見ると、ヒロと書いてある。自分は初見だが、コメントを見る限り初見ではない親しい雰囲気を感じた。前からいたのだろうか?


いつも通り挨拶を済ますと、


(今日は寿司食べるー。)


「寿司ええなー!らむは今しゃぶしゃぶ食べたいわー。」


(焼肉はタンが至高。)


(わかる。)


「いやーアリクイと鳥、分かってる!焼肉はタンが最強やね!」


と食べ物の話で会話が進んでいく。

・・・全然、単語がわからない。寿司?しゃぶしゃぶ?焼肉はタン?なんのことだか、さっぱりである。

こういう時はためらわず聞いたほうがいいと実家のおじいちゃんに教えられてきたので、普通に聞いてみるか。


(しゃぶしゃぶってなに?)


そうコメントすると、


「え?wしゃぶしゃぶ食べたことない?えーと、・・・説明しろって言われても、むずっ!しゃぶしゃぶ説明しろってしゃぶしゃぶはしゃぶしゃぶよwカレーはカレーって答えるのと一緒!w」


(食べたことないってま?)


・・・まったく羅夢が言ってることがわからない。

なんだカレーはカレーって?聞いたことはあるが、カレーをまず教えてくれ。


そっかぁとだけコメントすると、話題は何カレーが好きとかどこのカレーが好きという話に変わる。

カレーには、種類が沢山あるのね。今度調べておこう。

その後も普段なにが好きとか、意外とゲームとかするなど、羅夢の趣味やいつもの他愛ない話で盛り上がる。


とここで、


(自分も配信しよう思ってるんよ。)


カフカがコメントする。


「ほんま?いつ配信するん?てか、カフカの声ってどんなんやろ?まったく想像できやんww」


(確かに想像できんな。)


「え?今話せるん?どうせ、今いるのいつものメンバーやし、みんなでさ、鯖で話さん?」


(今声出せるよー。)

(ええよー。)

(いいよー。)

(おけ。)

(声出せないけどチャットでいいなら。)


順番に、チンチラ、アリクイ、鳥、ヒロ、狐が答える。

え?今から話すん?時間を見ると23時を過ぎていた。

自分は、どうコメントしようか迷っていると、


「おっけ、みんな参加できそうやし、せっかく鯖も作ったから使ってみよ。それじゃあ、とりあえず、おつらむー。みんな、またあとで鯖でねー。」


と言って、配信が終わる。えぇ?まだ答えてないんだが?

困惑しながらも、リスコを開いてみると、既にみんな「雑談」と書いてあるグループ通話の部屋に参加していた。

みんなはやいなーと思いながら、参加のボタンを押そうとする。


(声出すのは、やめとこうかな・・・?)


ミュートにするボタンを先に押して、参加する。


ピロン


ら「いや、なんか自分が想像してた声と違ったわーww」

チ「え、いや思ってた声と違ったってどういうこと!?」

ア「いやー声出すんのだるぅー。」

ヒ「ゴリラ、お疲れ。」

鳥「お疲れー。」


なんだこのぐちゃぐちゃ感は?全員一緒に話してるせいでカオス状態である。

コメントのほうで、狐が「自分も想像と違ったわww」とコメントしていた。

羅夢の声は、いつも配信で聞いているから想像もくそもないのだが、みんなそれぞれ特徴的な声をしている気がする。


チンチラは、自分も思っていた以上に若い。多分二十歳前後だろう。話し方や声のトーンが高く聞こえた。


アリクイは、年上だろうか?おじさんっぽくも聞こえるし、お兄さんっぽくも聞こえる。少し、がなり声のきいた芯のある声だった。


ヒロは、最初に聞いた瞬間イケボである。声の雰囲気からイケメン臭を感じる。低くもなく、かといって高すぎることもない、アニメとかにでてきそうな声だった。


鳥は、一番落ち着いた声で少しゆっくりめに話しているのだろうか?聞いていて眠くなるような心地良い声だった。


狐はミュートになっており、わからずだが話さないのだろうか?

まあ、別に声出さないといけないわけではないので、機会があればと思っておこう。

自分も「こんばんは。」とコメントしようかなと指を動かそうと


「おい、ごり。何ミュートにしてんねん。はよ、声出せって。」


アリクイから声を出せと言われる。いや、声出さなくても・・・


「ごり、声出せん感じ?」


いやぁ、これ後々声出すとき、緊張するやつじゃん。

これは、変に期待感持たすよりさっさと声出して話したほうが楽かもしれない。

そう思い、ミュート解除ボタンを押す。


「どうもー初めましてー。」


これが、自分と羅夢の動物園の仲間たちとの、出会いだった。




とりあえず、出会い編でした。書いてみると話すまで意外と長いものですね。(あくまで自分の感覚ですけど。)

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