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第2話 出会い2

二日目

深夜一時前、羅夢の配信の通知がきた。

今はキャベツの千切りとエネチャ(エネルギーチャージ)とビタミン剤を摂っているため、これが終わり次第、配信を見に行こう。


自分でも驚くほどにワクワクしながら、配信の通知をタップし枠に入る。

すると、きつねが先にはいっていたのだが、他のリスナーがいない。

来るのが、早すぎたのか?いや、でも時間が経てばいずれ現れるだろう。


すると入室のコメントが流れる。


(ぽんずさんが入室しました。)


あれ?前、動物で来るって・・・


(あ)


その瞬間、ぽんずのアイコンが消える。いや絶対忘れてたやろ。意外と可愛いとこある?


(ミナミコアリクイさんが入室しました。)


いや、センスよ。このセンスは絶対ぽんずやろ。


「これって・・・・だれ????」


いや気付けよおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!

あれだけ動物の種類がありながら、アリクイを選ぶやつなんてぽんずぐらいだろ。


(いや、わかるだろ。わいやでわい。)


「え?ぽん・・・ず??」


いやなんではてなマークついてるん?いまの一言で気付かない?

羅夢の察しの悪さに爆笑しながら、コメントしていると入室のコメントが一つ。


(カフカさんが入室しました。)


ん?初めて見るリスナーだな。初見さんかなと思っていると


(おい、なに普通に来てんねん。)


「おい、なに普通に来てるん?」


どうやら、前の一回目に来ていたリスナーのようだ。

しかし詰め方怖くない?見てる側は面白いから、いいぞ、もっとやれ。

(あ)


いや、あんたもかよ。一回はこの流れはさむ契約してる?


(チンチラさんが入室しました。)


どうして?動物園にいそうな動物、いまのところ、ゴリラだけなんだが?


(鳥さんが入室しました。)


いや、大雑把すぎんか?どれよ、どの鳥よ。


「いやあ、動物揃ってきたね。これから羅夢の動物園で行くわ!」


今までの流れでよく揃ってきたなんて言えたな。びっくりして飲み物吹いちゃった。

コメントしながら、心の中で随時ツッコミを入れていく。


「そういえばさぁ、この配信アプリで配信してる人たちの自己紹介文とか見てみたら、ファン鯖?っていうのが、あるらしいんやけどいるかな?」


初めて聞く単語、ファン鯖。

この配信アプリでは、riscordりすこーどと呼ばれる音声通話アプリを使って、ファン専用グループを作ることをファン鯖というらしい。

通話となると声を出すことになるのか、自分はそこまで人と話せないわけでないと自負しているので全然大丈夫なのだが、他の人はどうなんだろう。


(ええやん、羅夢の動物園っていう名前でファン鯖作ろうや。)


ぽんずは結構乗り気なのは意外だったが、カフカやきつねや鳥たちも賛成のようだ。


「なら、今から作るから!できたら後日、招待していくわ!」


といい、作成に取り掛かる羅夢。いや、行動起こすのはやぁ。


その間にも、コメント欄ではよくわからないノリと勢いだけで進んでいく会話。

自分は案外こういう何も考えない感じのノリが好きなのかもしれない。


すごく楽しい。


純粋に楽しいと思えたのはいつぶりだろうか。思い出すことさえ難しい。


「よし!なんとなくだけどできた!でももう時間ないからまたね!」


そう羅夢が発言したときに、時計が午前4時を過ぎていた。

まさか、もう3時間も経っているとは。

楽しい時間ほどあっという間というが、本当だったと痛感する。


「それじゃあ、今度は明後日になるかも?わからないけど、できるときに配信するね!おつー!」


自分もおつーとコメントして閉じられる配信。

ファン鯖か・・・少し調べてみようかな。みんながみんな入れるものかどうかわかんないし。


寝る準備を整えながら、あることに気付いてしまった。



イレアムの仕様のこととか、全然知らないじゃん。



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