第17話 始まり 鳥4
なるべくノンフィクションで書きたいと思ってるんですけど、期間が空きすぎて記憶が曖昧になってしまってフィクション多めに書いていきたいと思います。
その後、鳥とは仕事で起きた話や、行った場所、趣味の話など、様々な話をした。
中には、信じられないような話や、自分では体験しえないことを聞けて、楽しくなっていたのか時間を忘れてしまい、気付けば朝を超え、もうすぐお昼の時間に何を食べようか考えるぐらいまでの時間になっていた。
流石の自分もここまで起きていると、目が開かなくなるぐらいの睡魔が襲ってきて、いつ意識が落ちてもおかしくない状態であった。
「ごりは寝ないの?」
鳥からそう聞かれる。
もっと色々な話を聞きたい、話したい気持ちはあるが、今後も話す機会はあるだろうし、無理をすることはないと思い、会話を終わることにした。
「流石にそろそろ落ちようかな。鳥はずっと起きてるん?」
「そうだねー・・・寝れないからね~w」
「そっかー。それならお先に落ちるわ~おやすみ?お疲れ様~。」
といって落ちようとした瞬間、ティロンと通話に参加する音が聞こえてくる。
画面を見てみると、どうやら羅夢が参加してきたようだった。睡眠時間短くね?
「おはー。え?今までずっと話してたん?w」
羅夢は驚いたような反応をしていた。大丈夫、自分でも驚いてます。
「そうーでも今、俺は落ちるところやったから丁度入れ替わりかも。」
「なる、ごりお疲れー。」
「お疲れー鳥、付き合ってくれてありがとなー。」
「こちらこそ、ありがとうございました。」
「敬語!!!www」
「www冗談冗談、お疲れー。」
と軽く会話をして、切断のボタンを押して退出する。
通話特有のノイズだったり、話し声がなくなるだけで、部屋の中がしーんと不気味なほど静かになったような感覚に陥る。
通話を切った後の、この感覚が一番複雑な気持ちになる。
このイレアムでの繋がりは、リアルである学校のクラスメートや仕事での同期といった太い線ではなく、ネットワークという膨大な細い線の中で、繋がった人たちなのだ。
本来なら、普段なら何気なく知ってる顔や本名、その人の雰囲気など、様々な情報をたくさん知っていきながら人間関係を築いていく過程の中で、自分と合う人と出会うものだと思っているのだが、ネットワークでは当たり前ではあるが、その情報があまりにも少ない。
唯一あるのは、声である。
声だけといっても、声の質や、話し方で雰囲気や大体の年齢は察することは可能かもしれない。
しかし、あくまで察するだけ、それ以上の相手の情報は相手側からのアクションしか知る方法はない。
それぐらい細い線で繋がった人たちをどう捉えるか、ここで今後の生活が良くすることも悪くすることもできる。
”暇つぶし”か、それとも”友達”か
・・・きっと寝不足で、碌な思考回路をしていないのだろう。
すぐに結論を出そうとするのは、自分の悪い癖である。
考えるのはやめて布団の中に入り、目をつむると、久々に人と長く話したのもあって疲れていたのか、不思議とすぐに眠ることができた。
一方その頃・・・
ア「なんか、マークついてたから来てみたら、なにしてるん?」
羅「いや、さっきまでごりと鳥が話しとったらしくて、そのまま鳥と話してたー。」
ア「え?鳥寝てへんの?」
鳥「自分、明日の朝まで行けます。」
ア「wwwwそれもう、ファン鯖の主やんwww」
羅「羅夢のファン鯖で、羅夢よりおる気なのwww」
鳥「明日もまた来てね。」
ア「秒で乗っ取られててわろた。」
始まり 鳥 完
やっぱり、継続的に書いていかないと文がおかしくなっているような感覚になりますね。ほんとにおかしくなってるまでありますけど。