第15話 始まり 鳥2
前の投稿から随分時間が経っているため、もしかしたら表現の仕方が変わってたら申し訳ない。
時計の針がそろそろ4の数字を指して間もなく。
「ふわぁ、そろそろねむなってきたし、そろ落ちるわ。」
「確かに時間やばぁ、羅夢もそろそろ寝るかな。」
「ほな、おやすみー。」
アリクイがそう言うと、ポロンという効果音と共にアリクイの表示が消える。
「鳥とごりは?寝んの?」
羅夢から質問される。
確かにもう時間は、朝と言っても差し支えないほどの時間だ。
そろそろ寝なければいけないが、なんとなく最後に落ちようかなと思い
「あーもう少ししたら寝るかな。鳥は?」
「自分はまだ起きてま・・るかな。」
とお互いに返答する。
「そっかー、なら羅夢はもう寝るわ。また配信するからよろしく!んじゃおやすみ!」
そういうと再び効果音と共に羅夢の表示が消える。
残ってる表示は、鳥のみ。
なんだかんだよく話していたアリクイと羅夢がいなくなるとこんなにも静かになるのかと思うぐらい、静寂に包まれる。
このままでは、寝てしまいかねないので、ふと疑問に思ったことを質問してみることにした。
「鳥は、このイレアムを入れてからどんぐらいなん?」
やばい、さっき関西弁の二人と話してたのもあってか、自分もエセ関西が出てしまった。
いや、一時期は関西に住んでいたのでエセではないのかもしれないが・・・。
変に聞こえてないかな?とか気にしていると
「自分は入れてまだ1か月経たないぐらいですかね~。12月の中頃に入れたはずなので。」
鳥から答えが返ってくる。
あれ???なんで敬語なの?
さっきまでみんなで話してるときは違ったはず、もしかして、エセ関西弁が気に障ったのだろうか。
いやでも声のトーンからは、嫌われてるというより恐怖みたいな感情が見えた。
なので、率直に聞いてみる。
「いや、何で俺と一対一になった途端、敬語なん?w」
「あーえっとね、自分が昔働いていた上司の声にめっちゃ似てるんですよね・・・じゃなくて似てるんだ
よね。後、純粋に話してるときの声の落ち着きというか、とても余裕が感じられて思わず敬語で話しちゃうんです。嫌いとかそういう意味ではないので。」
「嫌われてないのは良かったけど、なんか遠いって!!俺といるときだけめっちゃ距離感じるて!!」
「沖縄住みなんで、確かに遠いかもしれないですね。」
「いやとおっ!?身も心も全部遠いんやけど!?」
「名前はトモカズです。近くなった気がします。」
「いや、突然の本名言われても近くならんわ!!フリー素材感覚でいうのやめて!?」
わざとこんなキャラなのだろうか、それともこれが普通なのだろうかと頭の中が疑問で埋め尽くされる。
まずこんな簡単に、自分の個人情報など公開してくるのだろうか?
それとも、とりあえず思いついた内容を適当に話してるのだろうか?
分からないことばかりではあるが、その前に、嫌われているわけではないことにほっとしておく。
とりあえず、一つずつ整理しなければ眠れもしないと思い、再び質問する。
「えっと、とりあえず嫌われているわけではないみたいやから良かったわ。てかさっき言ったこと全部本当なん?」
「本当ですね。」
本当なら本当で問題なのだが、構わず会話を進める。
「あーおけ、とりあえず敬語はやめてくれん?これから話すことも多いかもしれんしさ、お互い気楽に行こう。」
「わかり・・・わかった。最初は抜けんかもしないけど、努力し・・・する。」
これは当分、敬語はぬけないかもしれない。
まあ、気付いたらいつの間にか抜けてるぐらいに思っておこう。
「ところで今、もうだいぶ時間やばいけど大丈夫なん?人に言えることではないけど。」
「あー自分、寝れないんだよね・・・その不眠症でさ。」
「不眠症なのか、そっかなら仕事とかこのまま行くんか?」
「いや・・・今、休職中というか・・・働いてないんだよね。」
・・・・・この鳥、謎が多すぎんか?