第11話 始まり5
三日ぶりの更新になってしまいました。
できるだけ、更新頻度あげれたらと思っているので、温かい目で見守っていただけると幸いです。
雪が降る中、他愛のない話をしながら歩くと家に着くのは、あっという間だった。
リスコのマイクをミュートにし、玄関を開け傘を片付けて、自分の部屋に戻る。
上着をハンガーにかけ、もう外に出ることはないだろうと部屋着に着替える。
暖房がしっかり効いているのだろう。部屋の中はとても暖かったため着替えるのが、苦ではなかった。
時計を見ると午前2時。もうそんなに時間が経っていることに驚く。こんな時間に食べるのはどうかと思うが、まあ今更健康のことなど、喫煙者の時点でそんなに考えているわけないのだが。
リスコの画面をみるとそれぞれのアイコンの周りが緑色に光っていた。
この緑色に光ってるのは話している証拠である。着替えている間も何か話しているのだろう。
マイクのミュート解除ボタンを押し、イヤホンをつける。
「ただいまー。着替え終わったわ。」
「おかえりー。」
羅夢、鳥、アリクイ、チンチラから返事が返ってくる。
ただ、帰ってきた返事が返ってくるだけなのに、胸が温かくなった。
もう何年、ただいま。という言葉を言わなかっただろう。
しかし、近くのコンビニに歩いて行っただけだというのに非常に疲れた。
これが運動不足というものか。時間もあるし、散歩とかしようかな。
などと考えていると、喉が非常に乾いたことに気付く。
「なんかのど乾いたかな、お茶か水飲んでくるわ。」
「「「「いや、飲み物買ったやろ!!!!」」」」
羅夢たちから一斉に言われる。飲み物買ったといわれて、黄色い液体と透明な炭酸水を思い出す。
「こいつwwwほんまにwww」
「ごりー?せっかくだし、今飲んでみたら、順番は任せるわ。」
アリクイが笑い出し、羅夢から提案される。
それもそうだな。せっかくだから、俺はこの赤い(透明)飲み物を選ぶぜ。
と、コンビニの袋から透明な炭酸水を取り出す。
「透明なやつから飲んでみるわ。」
「おけ、三〇矢サイダーな。」
そういえばそんな名前だったなと思いながら、ペットボトルの蓋を開ける。
プシュッと音がなり、久々にこの音を聞いた感じがする。
炭酸はビールのイメージが強くこびりついて、あまりいい思い出がないが。
「これ、飲めばいいの?」
一応確認を取ってみる。
みんなから「ええで。」と言われ、ペットボトルに口をつけ、一気に飲む。
・・・・辛っ!?
とりあえず辛い?痛い?のどが痛い。でもなんかちょっと甘い?
何とも表現しがたい不思議な味、感覚である。
「辛っ!!なんやこれ!!」
思わず関西弁が出てしまう。羅夢とアリクイのがうつったのかもしれない。
ら「辛い??www」
ア「ごりの感覚やと辛いんかwww」
鳥「三〇矢サイダーのこと辛いって初めて聞いたわ。」
チ「ほんとそれwwww」
羅夢たちから、それぞれの言葉が飛び交う。
いや普通に辛いだろ、ビールと似た感覚と一緒だと感じた。
「いやぁ、ほんと面白いわwww」
と羅夢たちが笑う。この食レポ、そんなに面白かったのだろうか。面白かったならいいが。
「とりあえず、温かいうちにデミオムライス食べてまうか。」
アリクイからそう言われ、コンビニの袋から買ってきたものを、とりあえず全部出していく。
「そうやね。ごりー?食べ方わかるー?」
羅夢の言う通り、せっかく温めたのだ。早めに食べることにしよう。
デミオムライスを手に取り、周りの縁についているビニールを取る。
いくら食べ物の知識がないとはいえ、食べ方ぐらい・・・・。
「今さ、蓋開けたんだけど、なんか透明なのついてる。」
「ビニールやね、それは食べたらあかんよ?w」
羅夢から注意される。そうか、食べたらだめなのか。
食べ物と一緒に入っているから、食べるものなのかと思ったが最近は食べないものまで入れるのか。
そう思いながら、開けた蓋の上に手で取ったビニールを乗せる。
一緒に入っていたスプーンを取り出して、準備完了である。
ア「それじゃ食べてみよか。」
次回、実食!
ほんとは一話で終わらすつもりでしたが・・・・(-_-;)