ピストルの切手
ある朝封筒が家のポストの中に入っていた
差出人も宛名も何も書かれていない
人に届けるにはふさわしくない
黒いピストルが描かれた切手が一枚貼られているだけ
裏を見るもなんて事ない折り目無くまっすぐ角のピンと立つ封筒
綺麗に糊で閉じられた一枚の封筒
開けてみると写真が一枚
煤で汚れた少年が力なくこちらを見ている
ただそれだけの写真 封筒の中身は以上
私は深い溜息をつき
今はただ憂鬱に天井を仰ぐ事にした
まだ夜は明けないのだと
ある朝封筒が家のポストの中に入っていた
差出人も宛名も何も書かれていない
人に届けるにはふさわしくない
黒いピストルが描かれた切手が一枚貼られているだけ
裏を見るもなんて事ない折り目無くまっすぐ角のピンと立つ封筒
綺麗に糊で閉じられた一枚の封筒
開けてみると写真が一枚
煤で汚れた少年が力なくこちらを見ている
ただそれだけの写真 封筒の中身は以上
私は深い溜息をつき
今はただ憂鬱に天井を仰ぐ事にした
まだ夜は明けないのだと
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