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覇龍戦断リュウグウオー  作者: ムネミツ
紺碧海龍マーレナーガ編
1/24

第一話 青き龍との出会い

マーレナーガ編の第一話、主人公の龍海守の視点で書いてます。



 俺、龍海守(たつみ・まもる)

 十五歳の高校生、日本男児。


 特徴と言えば何故か家は先祖代々龍神様とご縁があるらしく霊感があったり

龍に関する神通力が使える程度の異能がある程度。

 

 まあ見た目と性格と学力は普通だと思う、世間の普通とか

どうでもいいけど。


 身長は百六十台、髪は黒のソフトモヒカン。

 体は何でそんなもんが伝わってるのかわからないが家伝の拳法で鍛え

させられているのでそこそこ筋肉質。

 今は私服で下はスニーカーに緑のストレッチパンツ。

 上は黄色いラグランのシャツに青のソフトシェルジャケット羽織ってる。


 腰にはベルト状のライフジャケット、そんなものを付けてる理由は俺のいる

場所が海の上だからだ!

 「なんで、こんな時に腐海獣(ふかいじゅう)が出るんだよっ!」

 俺は自分の異能を頼りに全力で泳いでいる、龍神様のご加護か

水中でも呼吸ができるし回遊魚ばりの速度で泳いでるけど俺の背後

に迫る巨大な紫色の一つ目巨人から完全に逃げ切れていない!

 「畜生っ! あいつに雷が落ちますようにっ!」

 俺の祈りが天に通じたのか、天が曇り黒雲が奴の頭上に広がり

轟音を上げて稲妻が落ちるっ!


 だが、神の雷は効いてはいるものの奴を一撃必殺と言う甘い事態には

ならなかった。


 痛みにのたうち回る敵の振り回した腕が海面に振り下ろされ、その衝撃で

起きた波に飲まれて俺は海の底へと沈んだ。


 ……ちっきしょう、今日は厄日だあの腐海獣を倒せる力が俺にあれば。

 

 海の中でも息はできる水圧とかも平気、海の中での生存能力は人間の

枠を超えてるけれど奴を倒すには圧倒的に火力や防御力が足りない。


 龍神様、本当にいるなら俺にもっと力を下さい。


 俺の大好きな海、あなたのお住まいを俺達人間以上に汚す不届き者共

をぶち殺せる力を俺にお授け下さい。


 俺は心の底から願った、すると俺の周りだけが渦を巻き出し俺は

渦に飲まれて急速に海の底へと連れて行かれた。


 遠近法って奴か、俺の下にデカイ龍の頭が両眼を光らせて口を開けて

俺を吸い込んでるのが見えた。


 普通なら発狂物な状況だが、巨大な青い龍を見て何故か俺の心は安心感

に満たされていた。


 龍に飲み込まれた俺は、気が付いて立ち上がると自分が何やら

特殊な空間にいるのがわかった。

 

 周囲が明かりを消した映画館のように暗い景色の中で黒い海とでも言える

液体の上に浮かぶボートの上に立っていたからだ。


 しかもただのボートではなく船首のは龍の頭、船尾には龍の尾と言う

ドラゴンボートと呼ばれる船だ。

 「気が付きましたね、守♪」

 龍の頭が伸びて俺へと振り返り微笑む。

 そして、優しい女性の声で語りかけてきた。

 「え? あなたは一体? まさか龍神様?」

 龍の頭がしゃべって来た、なら龍神様だろうと思って俺は返事をする。

 「ええ、龍神です私は龍神マーレナーガ♪ あなたの願いに応じて

あなたの武器となり鎧となるこのロボットの姿で顕現いたしました。」

 マーレナーガと名乗る龍神様は語った。

 それと同時に暗かった周囲の景色が外の海の様子を映し、正面には

映画の画面の様な別のスクリーンが現れた。


 正面のスクリーンには自分を飲み込んだ青い龍マーレナーガの全体図

や自分がいる場所がロボのコックピットに当たる事などが表示されて行く。

 「ありごとうざいます龍神様、では早速あの腐海獣を退治しに行きましょう」

 「ええ、では紺碧海龍(こんぺきかいりゅう)マーレナーガ出攻(しゅっこう)と叫ぶのです!」

 「紺碧海龍(こんぺきかいりゅう)マーレナーガ、出攻(しゅっこう)っ!」

 俺の叫びと共にマーレナーガは浮上した、目指すは腐海獣がいる海上だ!


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― 新着の感想 ―
[良い点]  王道スーパーロボットものの第1話! って感じのテイストをふんだんに盛り込んだ冒頭ですね。これからどんな物語が展開されていくのか、どんなロボが出てくるのか、今から楽しみであります(о´∀`…
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